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子育て世代の定住促進 町が住宅整備し安価で賃貸

子育て世代向け住宅で暮らす鈴木さん一家
 新地町は若い子育て世代の定住促進に向け、安価な家賃の賃貸住宅を整備している。入居対象は町外からの転居者で夫婦の合計年齢が80歳未満(申込時)の子どものいる世帯。平成28年度に町内福田に建てた12世帯分(家賃月額3万円)は全て埋まり、今年度はJR新地駅前に8世帯分を整備する。町は「住環境を整え、復興の活力となる若い世代を増やしたい」と期待している。

■町外からの転居者対象
 町は1棟4世帯が入居できる木造2階建て住宅3棟を福田保育所や福田小近くに整備した。間取りはいずれも1LDKでオール電化。家賃は小学生以下の子どもがいる世帯が月額4万円だが、町から月1万円の定住補助金が給付されるため実質3万円となる。
 今年度整備する住宅の間取りは2LDK。家賃は1LDKタイプより高くなるが、町内にある同様の間取りの民間アパートの6万円前後より安くする。
 町では東日本大震災の津波などで110人が犠牲になった。人口(各年10月1日現在)は震災前の平成22年の8224人から23年は7933人と291人減った。東京電力福島第一原発事故の影響もあり26年は7713人まで落ち込んだ。
 一方、震災後に県などが設けた企業立地補助金や常磐自動車道の全線開通効果などで町内への企業進出が進んだ影響などから、28年は8250人まで回復し、震災直前の人口を上回った。
 町は子育て世代の定住を経済活性化につなげたい考え。加藤伸二都市計画課長は「働く場所があることや交通の便の良さをアピールし定住促進を図りたい」としている。

■「都会より住みやすい」 埼玉から移住 鈴木さん一家
 福田の賃貸住宅には12世帯約40人が暮らしている。会社員鈴木宏幸さん(37)は昨年8月、埼玉県入間市から妻奈津希さん(26)と引っ越した。
 現在、妻と子ども2人の4人暮らし。宏幸さんはいわき市出身、奈津希さんは相馬市出身。昨年、入居者募集を知り、家賃が安いことや住み慣れた浜通りで暮らしたいとの思いから転居を決めた。宏幸さんは相馬市の会社に転職した。
 近所の高齢者から野菜をもらうなど住民の温かさを肌で感じている。宏幸さんは地区長から回覧板を預かったり、ごみ置き場を管理したりする「班長」を務める。「住宅コストが安く、都会に比べ住民同士の横のつながりがある。とても住みやすい」と話している。

カテゴリー:2017 新地町

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