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英語の一貫教育強化 フィンランド研修を反映 小学校、読み書き増

外国語指導助手とともに英語の歌を歌う磐梯幼稚園の園児。磐梯町は幼小中一貫の英語教育をより充実させる
 磐梯町は平成29年度、英語教育を軸に幼稚園、小学校、中学校の切れ目ない一貫教育の取り組みを強化する。教諭らが研修に行った教育先進地フィンランドを参考に教育構想を見直し、英語が子どもたちにより身に付く学習環境をつくり、町挙げて国際社会で活躍できる人材の育成を図る。

 磐梯町の小学校ではこれまで1~4年が年間20単位(1単位45分)、5、6年が年間35単位の英語の授業を行い、会話を重点に学習してきた。フィンランドでの研修を踏まえ、実社会で英語を使えるようになるためには読み書きの学習を充実させる必要があると判断した。新学習指導要領で32年度に5、6年生で英語が教科化されるのにいち早く対応し、29年度から読み書きの授業を全学年で年間5~20単位追加する。
 読み書きの授業は2人の外国語指導助手がサポートするが、教諭の指導力向上を図る観点から主に各学級担任が中心になって行う。
 中学校では英語の授業にプロジェクターなどのICT(情報通信技術)を取り入れ、効果的な授業を実践する。町は中学生に英検の検定料を補助しており、28年度は3年生35人の半数以上が英検の3級以上を取得している。幼稚園では既に外国語指導助手による英語の歌や絵本の読み聞かせを行っている。町内では幼稚園から中学校まで計12年間にわたり英語を学ぶ環境が充実する。
 この他、教育構想見直しでは園児の特性を伸ばすため、「磐梯プリスクールプラン」を策定した。園児が数の読み上げや色の判別などを保育教諭とともに体験して学ぶ機会を増やす。さらに、フィンランドの妊娠期から就学前までの子育て支援「ネウボラ」を参考に「磐梯版ネウボラ構想」も掲げた。29年度は子ども専門の保健師を新たに1人雇用し、各校の養護教諭らと連携した就学支援に取り組む。
 町は昨年11月、町内の幼稚園と小中学校の教諭ら6人をフィンランドに初めて派遣し、教諭らの意見を基に教育構想を見直した。
 教育構想について教育実践学が専門の福島大総合教育研究センターの宗形潤子准教授は「町全体で子どもを大切に育てようという理念に共感する。英語学習を含め幼稚園や学校が子どもたちの意欲を実現するための場になってほしい」と語った。

カテゴリー:2017 磐梯町

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