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福島ガイナックス 蔵をアニメスタジオに 街なかへ観光誘客

 三春町のアニメ制作会社「福島ガイナックス」は町中心部の蔵を活用し、来春にもアニメ制作現場を見学・体験できるサテライトスタジオを設ける計画を進めている。歴史的建造物を活用した「まちの駅」整備事業で町が平成29年度に改修する蔵を候補地としている。新旧の文化を融合させ、アニメの普及と街なかへの観光誘客につなげる。

 福島ガイナックスは子どもや町民、観光客がいつでもアニメの制作現場に触れる機会を提供したいと考え、町中心部にスタジオの一部機能を移す検討を始めた。新スタジオを新たな観光名所とし、街なかのにぎわいづくりに貢献したいとの思いもある。
 作画や撮影は一定の光で作業する必要があるため、窓が少なく外部の光を遮断しやすい蔵の性質に着目した。候補地の蔵は大正時代ごろの建築とされている。新スタジオでは、三春町のPRアニメ「みはるのハルミーゴ」で使用した「劇(げき)メーション」の制作・撮影を行う機能などを設け、漫画のイラストを人形劇のように動かして動画にする制作の現場を見ることができる。
 可能な限り制作現場を一般開放し、いつでも誰でも見学できるように運営する。アニメを身近に感じてもらうきっかけづくりとして、体験型ワークショップや学生のインターンシップ受け入れなども検討している。さらに、不登校の子どものためのフリースクールとして活用する構想もある。
 浅尾芳宣社長は「町民や観光客がもっとアニメに興味を持ってもらえる仕掛けをつくりたい。将来的に福島ガイナックスで働きたいと思ってもらえたら最高だ」と期待を寄せる。

■町、活用事業を推進

 三春町は「桜と歴史と文化の城下町」を掲げて通年観光を推進し、街なかの蔵を活用して観光客の回遊性を高める事業に取り組んでいる。町は明治時代から昭和初期にかけて建てられた歴史的建造物「蔵」の保全と利活用を目的として平成27年4月に町内中町に3つの蔵を改修し、希望者に貸し出している。「一ノ蔵」に物産館「花かご」、「三ノ蔵」に喫茶店「cafe遊楽」が入居。今年4月には「二ノ蔵」に洋食店「カフェブリキイヌ」がオープンした。
 町は内閣府の地方創生拠点整備交付金などを活用。29年度内に8000万円程度をかけて町内北町の蔵2棟を購入・改修し、「まちの駅」とする計画を進めている。

カテゴリー:2017 三春町

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