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道の駅「あつかしの郷」開所 「復興の象徴」にぎわい発信

大勢の買い物客でにぎわう農産物直売所
 国見町が町内藤田の4号国道沿いに整備していた道の駅「国見あつかしの郷(さと)」は3日、オープンした。大型連休の後半初日と重なり、住民や観光客合わせて1万人以上が詰め掛けた。町内産の農産物や6次化商品を買い求め、郷土料理を味わい、国見の魅力を満喫した。

■来場者1万人超

 国見あつかしの郷は県内で30番目の道の駅となり、地域活性化の期待を背負い誕生した。
 午前9時半から行われた記念式典で太田久雄町長は「道の駅を東日本大震災からの復興のシンボルと位置付け、町内外の人でにぎわう施設にしていきたい」とあいさつ。来場者らとともに、風船を一斉に青空に放った。
 施設前には約300人が行列を作り、午前10時のオープンとともに、われ先にと入場した。町内産の新鮮な農産物をそろえた直売所が最も人気を集めた。イチゴ、トマト、花卉(かき)のほか、果物ジャムなどの6次化商品が飛ぶような売れ行きを見せ、店員が慌ただしく商品を補充していた。
 町内の主婦舟山恵美子さん(44)は「農産物や6次化商品の品ぞろえが豊富で驚いた。買い物が楽しくなる」と声を弾ませた。
 地元産の食材を使い郷土料理を提供するレストラン「桃花亭(とうかてい)」では、バイキング形式のビュッフェコーナーに人だかりができた。セリとゼンマイの煮物、モヤシとニラのあえ物、葉トウガラシ、ワサビ菜松の実あえなどがずらりと並び、来店者は食べ比べを楽しみ笑顔を浮かべていた。
 家族8人でレストランを利用した宮城県大河原町の主婦門脇房子さん(42)は「素材のおいしさが引き立つ味付けで、子どもから大人まで楽しめた」と満足した様子だった。

■町人口上回る来場大きな渋滞なし

 国見あつかしの郷を運営する「国見まちづくり株式会社」は初日の入り込みを5000人と見込んでいたが、実際の来場者は予想の2倍となった。国見町の人口約9800人を上回った。
 施設内の駐車場181台分に加え、臨時に約800台分を用意した。交通整理員約40人を配置して対応したが、4号国道など周辺の道路で大きな渋滞は発生しなかった。
   ◇  ◇
 国見あつかしの郷は農産物直売所やレストランをはじめ、宿泊施設、子育て支援施設、災害時の避難所などを備えている。営業時間は農産物直売所が午前9時から午後7時、レストランは午前11時から午後3時と同5時から同9時。無休。
 問い合わせは国見まちづくり株式会社 電話024(585)2132へ。

■運営の鈴木亮一さん 全国に誇る場所に

 全国に誇る道の駅にしてみせる-。あつかしの郷を運営する第3セクター「国見まちづくり株式会社」総務部長の鈴木亮一さん(43)は混雑する店内を見渡し、決意を新たにした。
 神奈川県藤沢市出身で、大学卒業後18年間、飲食業界に勤務した。東日本大震災発生時には、名古屋市の大手ラーメンチェーン店で接客指導者として働いていた。遠い東北の話だが、人ごととは思えなかった。「被災地に縁はないが、少しでも力になりたい」と考えた。
 国見町が道の駅準備室の職員を公募していると知ったのは3年後。職場で培った接客や労務管理の経験を生かし、町の復興に尽くそうと心を決めた。
 あつかしの郷オープン初日は、農産物直売所で対応に追われた。「ようやくスタートラインに立った。早く仕事を軌道に乗せたい」と目を輝かせた。

カテゴリー:2017 国見町

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