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春の花形観光に オオヤマザクラ1万本植栽 10年かけ 会津鉄道沿線など候補

南会津町針生地区に咲くオオヤマザクラ
 南会津町は今年度から10年をかけ、町内一円にオオヤマザクラの苗木一万本を植える景観整備事業を展開する。里山や集落をはじめ、今年4月に特急リバティ会津の運行が始まった会津鉄道の線路沿いなども植栽の候補地に挙がっており、春の観光客を色鮮やかなピンクの花びらで出迎える計画だ。「ヤマザクラの里」として町を全国に売り込み、一層の誘客につなげる。

 オオヤマザクラは南会津町針生地区などの山林に自生し、4月下旬から5月上旬にピンクの花を付ける。町は春の観光の目玉としたい考えで、新緑や紅葉などとともにPRする。
 今年度はキャンプ施設などがある会津山村道場裏側の里山と、番屋地区の352号国道沿いに200本ずつ植える。ともに約1ヘクタールの町有地で、10月に植樹祭を催す。
 来年度以降は毎年1000本以上を植栽する。比較的桜が少ない地域を選び、地域住民の要望を聞いて場所を決める。観光客の目に付きやすい会津鉄道の沿線や国道沿いも含め、町全体に花の輪を広げる。
 町は当面、植木業者から苗木を購入する一方、栽培に取り組む。町内のオオヤマザクラを接ぎ木したり、種から育てたりして量産体制を整える。町内の子どもに種植えや植樹を体験してもらう計画を立てており、住民を巻き込んだ運動に発展させる。
 今年度の事業費は約910万円で、県森林環境税を財源とする県森林環境交付金で全額を賄う。町は来年度以降も県に交付申請する方針だ。
 県観光客入り込み状況調査によると、平成22年には約130万人が町内の主な観光地を訪れたが、東日本大震災が発生した翌年は約94万人に落ち込んだ。徐々に回復しているが、27年は約97万人で震災前の実績に届いていない。町は鉄道でつながる首都圏をはじめ全国に美しい「ヤマザクラの里」をアピールし、入り込み増を目指す。
 長年、南会津の風景を趣味でカメラに収めてきた町内の自営業酒井新さん(80)は「オオヤマザクラが増えれば、撮影スポットも多くなる。カメラマンや観光客がたくさん訪れるだろう」と歓迎する。
 大宅宗吉町長は「時間のかかる取り組みだが、南会津の自然そのものを生かし魅力ある地域にしていきたい」と話している。

カテゴリー:2017 南会津町

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