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ハイスクール世界サミット 8月に広野町で初開催

「今年のハイスクール世界サミットを集大成にしたい」と語る実行委員長の西本さん
 国内外の高校生らが未来のまちづくりなどをテーマに意見を交わす「ハイスクール世界サミット」が8月8日から3日間、初めて広野町で開かれる。参加者が避難所生活を体験するプログラムを新たに取り入れる。東京電力福島第一原発事故で一時避難した町民の経験を次代を担う若者に伝え、被災の記憶を継承しながら防災意識の高揚を図る。

 避難所生活体験は町中央体育館で実施する。原発事故後に町民が直面した避難生活の模擬体験を通じて被災者の気持ちや避難時の心構えなどを学んでもらう。館内に段ボールを使って自分が寝るスペースを確保して一泊する。食事は現地で炊き出しを受けるカレーライスを食べる。
 原発事故後に避難所での生活を経験した町民らスタッフから当時の苦労や体験談などを聞きながら震災と原発事故を考える契機とする。このほか復興や地域づくりをテーマにした意見交換の場も設ける。
 昨年までのサミットに臨んだOB、OGの大学生が参加体験を生かして具体的な実施内容を詰めている。相馬高時代に参加し、現在はまとめ役を務めている日大工学部2年の太田魁世(かいせい)さん(19)=郡山市=は「広野町で開催することは、被災者の生きた言葉を聞き、被災地の空気を肌で感じる機会になる。自らの将来について考えるきっかけにもなる」と意義を強調した。
 広野町のNPO法人ハッピーロードネットや国や県、浜通りの青年会議所などでつくる実行委員会が主催する。平成18年から21年までの「未来のまちを考えるフォーラム」、22年から26年までの「ハイスクールサミット」が前身。27年から海外の高校生にも参加を呼び掛けて「ハイスクール世界サミット」としていわき市内で開いた。毎年100人程度が参加し、被災地視察やまちづくり、復興をテーマとしたワークショップなどを展開してきた。
 ハイスクール世界サミットは今年で終了し、来年以降は新しい形に再編する予定。実行委員長でNPO法人ハッピーロードネット理事長の西本由美子さん(63)は「今年が集大成という思いで広野での開催を決めた。被災地だからこそ経験できるプログラムを通じて震災と原発事故について改めて考える契機にしてほしい」と期待している。

カテゴリー:2017 広野町

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