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新規就農者モデルに 初の地域おこし協力隊 染谷俊さん シェアハウス住み活動

アスパラガスの間引き作業を習う染谷さん(左)
 湯川村で初の地域おこし協力隊となった染谷俊さん(24)=茨城県坂東市出身=は、4月から農業後継者として村で活動を始めた。村が平成28年度に空き家を改修して整備したシェアハウスに住み、近隣農家の手ほどきを受けながらキュウリやアスパラガスなどの栽培方法を学んでいる。将来的には野菜を主力とする農家として独立し、村農産物の新たな魅力を発信する。染谷さんは「村外から新規就農者を受け入れるモデルになりたい」と意欲的だ。

 「ずっと住みたかった会津で、自然に関わる仕事ができて充実している」。強い日差しが降り注ぐ中、染谷さんは晴れやかな表情を浮かべながら一つ一つの作業を体に覚えさせる。
 母の実家が会津坂下町の農家で、子どもの頃から夏休みなどの度に訪れていた。会津での経験が自然や生物への興味につながり、東京工科大応用生物学部に進んだ。微生物の働きなどを研究していた。
 転機は大学3年の時だった。父が病に倒れ急きょ茨城の実家に戻り、父の土木会社を手伝うことになった。その後、父が回復し、昨秋に母の実家を訪れた。たまたま見た新聞で湯川村が農業後継者となる地域おこし協力隊を募集していることを知った。これだ-。心が決まった。
 23年3月の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、食の大切さや安全性に対する意識が変わったのも理由だった。「自分で食べる物は自分で作るのが人の本来の姿なのではないか」。自給自足の生活に近づく農業への憧れが芽生えていた。
 今年4月に村に移住し、村が村内堂畑地区に整備した就農育成拠点のシェアハウスの住人の第1号となった。4人まで共同生活できるだけに、今は1人でちょっと心細い。
 今はアスパラガスの夏の収穫に向けた間引きやキュウリの苗の定植などに励んでいる。今後は村の複数の専業農家からミニトマトや花卉(かき)、水稲などの栽培の流れを学ぶ予定だ。自身では微生物の専門知識を生かし、もみ殻を使った土作りの研究も始める。
 「湯川村は会津のへそにあり、農業に適した場所だと感じた。農産物を直売できる道の駅もある。若者が新規就農したくなるように成功したい」。熱いまなざしの先には3年後に就農した自分の姿がしっかりと見えている。

■協力隊を追加募集

 湯川村は農業後継者となる地域おこし協力隊1人を追加募集している。染谷さんと一緒に堂畑地区のシェアハウスを拠点に、村内の専業農家の畑などを手伝いながら一連の技術と知識を身に付ける。
 村は40歳未満の新規就農者を対象に年額120万円を最長3年間支給する補助制度を設けており、就農者を手厚く支援している。県の給付金とも併用できる。
 申し込み、問い合わせは村産業建設課 電話0241(27)8831へ。

カテゴリー:2017 湯川村

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