59市町村応援プロジェクト

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田舎くらし スター発掘 NPO設立、人材育成や交流事業

「持続可能な地域支援組織を目指す」と意気込む佐原さん
■市復興応援隊初代隊長 佐原禅さん(41)
田村市復興応援隊の初代隊長佐原禅(ゆずる)さん(41)は、NPO法人「くらスタ」を設立し、人材育成や交流事業などを通して地域活性化に取り組んでいる。応援隊は国の復興支援員制度を活用して発足したが、2020年度には制度が終了する見通し。「くらスタ」は市内に残って活動を続けたいという応援隊員の受け皿として地域に根差しながら、「第二の古里」の支援を続ける。

○満了隊員の受け皿に
 「くらスタ」は5月に県からNPO法人の認証を受けた。応援隊として田村市の復興を後押ししてきた佐原さんが理事長、光本哲由さん(52)が副理事長を務め、6人の復興支援員も参画する。
 法人名はブドウの房や集団を意味する英語の「クラスター」が由来で、地域間交流や人的連携を促し、協力し合いながら活性化に貢献する団体をイメージした。「田舎に『暮ら』す、一人一人が『スタ』ー」の意味も込めた。
 地域活性化に向けたイベントの運営協力やボランティアの受け入れ、ウェブサイトを活用した地域情報の発信など多岐にわたる事業を展開する。
 「くらスタ」の初事業として市内にある船引高の総合学習を引き受けた。市内の旧5町村から地域おこしに熱意のある人材に講師を依頼。生徒に郷土愛を持ってもらうよう促すほか、旧町村ごとの中心人物が話し合う機会を設け、新たな活動の懸け橋にもなっている。
 今後は豊かな自然を生かした教育合宿などを検討している。

○「地域の窓口になりたい」
 「地域の人材や情報をつなぐ懸け橋になりたい」。理事長として「くらスタ」を設立した佐原さんは笑顔で語る。
 北海道生まれで東京都で育った。東日本大震災後、会社を辞め宮城県岩沼市で約1年間にわたりボランティア活動に携わった。傷ついた東北地方を目の当たりにして「今の被災地に必要なのは地域づくりだ」と考え、2013(平成25)年9月に田村市の復興支援員に応募した。
 移住後2年間は田村市船引町の仮設住宅に居を構え、避難した人を支え続けた。15年10月には避難指示が解除された都路町の一軒家に引っ越した。「庭で畑仕事をするのが日課」と話す。
 復興応援隊の活動で充実した生活を送っている。「困り事を気軽に言ってもらえるような地域の窓口の役割を担えれば」。古里になりつつある田村を盛り上げることを誓う。

○応援隊員3人公募 7月14日から
 NPO法人「くらスタ」は復興支援員として田村市復興応援隊で働く隊員3人を7月14日から公募する。
 対象は地域を元気にする熱意のある人で、年齢や性別は問わない。ウェブサイトなどを活用して情報発信できる人を歓迎している。入隊前の見学も可能。
 問い合わせは佐原さん 電話090(8569)2311へ。

カテゴリー:2017 田村市

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