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村自慢の味商品化 食品製造業「山魅」星秀和さん 42 亡き母の教え再現 自らキノコ栽培も

檜枝岐の産品作りを進める星さん。今はシイタケ栽培に力を入れる
 山人(やもーど)漬け、山人焼き肉だれ、寒ざらし大根...。檜枝岐村にしかない産品を作りたいと4年前に食品製造業「山魅(さんみ)」を立ち上げた星秀和さん(42)は郷土食などを次々と商品化している。地元の素材にこだわり、自らキノコ栽培にも乗りだした。亡き母が教えてくれた「檜枝岐の味」を守り、発信している。

 村内の加工場に隣接する農業用ハウスの中にシイタケの菌床300個が並ぶ。地元の民宿などに販売するため、星さんは収穫作業に追われていた。昨年に始めたキノコ栽培は軌道に乗りつつあり、忙しい日々が続く。「肉厚でおいしいと喜ばれている」と笑顔を見せる。 
 両親は村で民宿を営んでいた。星さんは東京都で営業マンなどを経験した後、Uターンし、2013(平成25)年5月に「山魅」を設立した。南会津町の道の駅に勤めた時、檜枝岐ならではの土産が少ないと感じたのがきっかけだった。「山の魅力を伝えたい」との思いを名前に込めている。
 最初に発売した山人漬けは薬味などとして使われている檜枝岐の郷土食で、各家庭で材料や味が微妙に異なる。料理好きだった母タニ子さんと一緒に作り、材料のシソやミョウガ、トウガラシは村内産を使用した。当初、販売量は年間200個ほどだったが、辛めの味付けがじわじわと人気を広げ、今では年間1000個以上売れる看板商品になった。
 そんな中、タニ子さんが2014年4月に65歳で亡くなった。父幸一さんも既に他界しており、星さんは最大の応援者を失った。味を直接、教えてもらうことはできなくなったが、タニ子さんはレシピを残してくれていた。母の思いのこもったレシピを基に次々と商品を開発している。
 山人焼き肉だれは両親が研究して作ったこってりとした味わい。客の求めに応えて甘口も出すほどの人気だ。寒ざらし大根は煮物などに最適だという。今は南会津町産を使っているが、今年から村内でダイコン栽培を始め、原料とする予定だ。
 発足当初は商品を扱ってくれる店舗が少なく苦労したが、県内外の物産イベントに積極的に出店し、試食をしてもらいながら少しずつ味を売り込んでいった。村内の土産品店や南会津地方の道の駅など出荷先が広がり、民宿などとの取引も増えた。ネット販売も検討している。
 毎年のように新商品を作り出している星さん。「檜枝岐の味を広めるため、さらに商品開発を進めたい」とアイデアを温めている。

■福島市や東京でも販売
 山人漬けなど山魅の商品は南会津地方の道の駅などのほか、福島市のチェンバおおまち、東京の県首都圏情報発信拠点「日本橋ふくしま館 MIDETTE(ミデッテ)」でも扱っている。問い合わせは山魅 電話0241(75)2215へ。

カテゴリー:2017 檜枝岐村

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