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磯部地区に「絆カフェ」 10月にもオープン

菅野社長(前列左から4人目)と作業に従事する住民
 相馬市磯部地区で県内最大規模の太陽光発電所を運営する市内の北斗電気設備工事は、10月にも東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた磯部地区に、地域住民の交流の場となる「絆カフェいそべ」を開店する。社長の菅野一徳さん(66)=南相馬市鹿島区出身=が復興を後押ししようと設ける。
 6月1日に稼働した発電所の整備に合わせて開店を模索していた。発電所は北斗電気設備工事をはじめ九電工、オリックスなど5社でつくる合同会社「レナトス相馬ソーラーパーク」が整備した。7月3日に北斗電気設備工事と合同会社の本社を磯部地区の県道原町海老相馬線沿いに移転した。
 カフェは本社に隣接して開店させる。コーヒー、紅茶やカレー、スパゲティなどを提供する。音楽愛好家が演奏できる演奏コーナーも設ける。
 菅野さんは大手の電気通信設備会社に勤務し全国を駆け回った。福岡市の事業所に勤務していた際、津波で被害を受けた土地の利活用について相談を受けた。発電所を整備した区域は津波によるがれきが散乱し農地としての再生が困難となっていた。「経験のあるソーラー事業なら復興をお手伝いできる」。2013(平成25)年に郷里に戻り、南相馬市に北斗電気設備工事を創業した。
 磯部地区では高台に災害公営住宅などが整備され、住民の生活再建が始まっている。しかし、地域住民の数は6月末現在で984人となり、震災前に比べて半減した。菅野さんは「カフェの開店で少しでも地域がにぎわってほしい」と願っている。

■雇用面でも復興後押し
 北斗電気設備工事は雇用面でも復興を支援している。磯部地区の住民約20人を臨時で雇用したほか、各種設備の保守・点検作業や事務職として地元から5人を新たに雇用した。磯部地区の農業佐藤安男さん(69)は梨を栽培しているが、この時期は同社で除草作業に就いている。「同じ仕事をすることで住民間で情報が交換できる。カフェのオープンは地元にとって明るい話題だ」と歓迎した。

カテゴリー:2017 相馬市

「絆カフェいそべ」の完成イメージ

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