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盆踊り復活 地域に輪 14日滑津原地区で20年ぶり 櫓を再建、太鼓新調 塩田保存会長「子どもに思い出を」

約20年ぶりに復活する盆踊りで初披露される櫓と塩田広重さん
 中島村の滑津原地区で14日、約20年ぶりに盆踊りが復活する。櫓(やぐら)の老朽化に伴い途絶えていたが、地域の絆を強めようと地元有志が「櫓保存会」を設立して再建し、太鼓も新調した。本番に向け地元の児童が太鼓の練習を続け、軽快な音色に合わせて老人クラブの会員も、当時を思い出しながら踊りの輪を広げている。村中心部の風物詩の復活は、村の夏のにぎわいづくりにもつながる。

 滑津原地区の盆踊りは戦前から地元の青年会が主体となって開催してきた。しかし、櫓が老朽化し、青年会がメンバー減少に伴い解散したことで、約20年前に行われなくなった。
 同地区では人口減少や高齢化で住民の一体感が薄れるなどの課題に直面し、行政区で話し合い、伝統文化の盆踊りを復活させようと保存会を設立。会長にはかつて青年会長として盆踊りを主催した塩田広隆さん(47)が就いた。資金は住民からの会費、行政区からの補助に加え、自治総合センターの宝くじ助成金を充てた。
 塩田さん方は代々建築業を営んでおり、老朽化した櫓は広隆さんの曽祖父が1930(昭和5)年に作った。再建に合わせて父親の広重さん(81)が当時の櫓の原寸図を書いて協力した。木材は地元の神社のヒノキやスギを利用し、約1カ月半かけて高さ約6メートルの櫓を完成させた。広隆さんは「曽祖父が手掛けた櫓の復活に関わることができたのも何かの縁。子どもたちに楽しい思い出をつくってやりたい」と話す。
 歌や太鼓ができるのは広隆さんら当時の青年会員ら数人。そのため、村生涯学習センター「輝ら里」で地元の小学5、6年生を集め、6月から太鼓の練習を始めた。広隆さんらの指導を受け、子どもたちは見る見る上達し、添田昇誠君(滑津小5年)は「腕を大きく振るように気を付けている」と話した。
 老人クラブの会員有志や若手消防団員も参加するようになり、歌い手、踊り手を買って出ている。最初は踊りを忘れていたお年寄りも、懐かしい音色とともに思い出し、当日を心待ちにしている。
 盆踊りは夏休みに古里に帰ってくる人たちの楽しみの一つだった。区長の水野谷剛夫さん(64)は「帰省する人たちも懐かしく思ってくれるはず」と地域の活性化を期待しながら「子どもからお年寄りまで一体となることで絆が強まるはず」と話した。
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 14日は午後5時半から「輝ら里」で開会式を行い、6時半に盆踊りがスタートする。

カテゴリー:2017 中島村

塩田広隆さん(中央)の指導を受ける小学生と踊りを再確認する老人クラブの会員ら

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