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ガーナとの懸け橋に ホテルマンに転身

笑顔で宿泊客を出迎えるアドゥクポさん
■野口博士に憧れ来日 元外国語指導助手アドゥクポさん
 猪苗代町の外国語指導助手を務めたガーナ出身のフォーチュネイト・セイラム・アドゥクポさん(35)は3年間の任期終了後も町に残り、今月初めに町内のホテルリステル猪苗代に就職した。フロント業務を担当し、宿泊客に笑顔で接している。2020年東京五輪に向け町はガーナのホストタウンに登録しており、「町出身の世界的医学者・野口英世博士が結んだ町とガーナの友好の懸け橋になりたい」と誓っている。

■「町の魅力伝えたい」
 アドゥクポさんは2014(平成26)年8月、猪苗代町の外国語指導助手に着任した。町内の中学校で英語の授業を補助し、中体連などの大会では生徒の応援に駆け付けた。地元の和太鼓団体に所属して演奏を披露するなど、町民と心を通わせてきた。
 今月初めに外国語指導助手の任期を終えたが、愛する「第二の古里」のために働きたいと町に残る道を選んだ。今月4日から働く新たな職場ではフロント業務を担当し、流ちょうな日本語と英語で宿泊客を出迎え、笑顔でもてなしている。
 ガーナ南東部ヴォルタ州の州都ホ市に生まれた。カカオ豆などを栽培する農家の6人きょうだいの次男として育った。教師を目指し国内のウィネバ教育大学に進学した。
 大学3年生の時、大学の図書室で野口博士の伝記を読んだ。貧困や障害などの試練を克服し、人類のために未知の病気と闘った偉人の生涯に感銘した。決して裕福ではない生活の中、両親の支援を受けてきょうだいで唯一、大学に進学した自分の境遇を重ね、野口博士の古里を訪れたいと思った。
 大学卒業後、ガーナの首都アクラで中学校の社会科教諭として勤務しながら来日の機会を探った。在ガーナ日本大使館のホームページで募集していた外国青年招致事業(JETプログラム)に申し込み、来日した。
 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、町はガーナのホストタウンに登録している。東京五輪でガーナの選手が町内で事前合宿を行う他、ガーナの選手と町民との交流事業などを想定している。アドゥクポさんは「東京五輪などで来日する外国人らの通訳などを担い、猪苗代町の素晴らしさを伝えたい」と意欲を示す。
 アドゥクポさんが所属するいなわしろ天鏡太鼓会長の梶マサ子さん(80)は「温かみのある人柄で誰からも愛されている。ガーナとの友好の輪をさらに広げてほしい」と期待を寄せた。

※猪苗代町とガーナ 猪苗代町出身の世界的医学者野口英世博士は1927(昭和2)年10月、ガーナに渡った。翌年5月、ガーナの首都アクラで黄熱病の研究中に感染し、51歳で殉職した。野口博士がガーナに渡航してから今年で90年となる。今年9月1日から3日間、ガーナの高校生約20人が町内でホームステイし、住民との交流が計画されている。2020年東京五輪にガーナが出場した場合、猪苗代町での事前キャンプ実施が内定している。

カテゴリー:2017 猪苗代町

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