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兄弟で農業に新風 コメのブレンド考案 販路拡大や6次化も 後藤正人さん、勇次さん

新しい農業に挑戦し続ける後藤正人さん(右)、勇次さん兄弟
 本宮市で農業を営む後藤正人さん(37)、勇次さん(36)兄弟は農業の未来を切り開く挑戦に情熱を傾けている。独自の販路開拓や6次化商品開発に加え、消費者の好みに応じてコメをブレンドする新しいサービスを年内に開始する予定だ。

 コメ消費量の低下など稲作を巡る環境が厳しさを増す中、付加価値が必要と考えた正人さんらは、消費者が感じるコメのおいしさ(食味)にはそれぞれ好みがある点に着目。ブレンドサービスを考案した。
 ブレンドに当たってまずは消費者からコメの「粘り」「硬さ」「歯ごたえ」など複数の項目について5段階で好みを聞く。混ぜるのはコシヒカリや五百川などの「品種」だけではない。「同じ品種でも市内で栽培地域が異なれば味も変わる」として、さまざまな組み合わせを考える。
 データ化した独自のブレンド比率を基に、消費者の好みに合わせて調整する。データを保存・蓄積するため、好みの食味をいつでも再現できるという。
 二人は明治時代から続く農家に生まれ、2001(平成13)年、同時に就農した。県農業賞を受けるなどした父・勇さん(65)を手本に農業にのめり込んだ。農産物の価格下落など農業の未来が不透明な時代。「なぜ、このご時世に兄弟で...」との声も聞こえたが、父の背中を見て育った二人は自然に「農業を継ぎたい」と思えたという。
 一家は「ごとうファーム」の屋号でコメ、キュウリなどの野菜を作る。独自開拓した販路は飲食店や直売所、すし店など多岐にわたる。
 2009年には農産物加工・販売などを行う会社「御稲(みいね)プライマル」を設立した。正人さんが専務、勇次さんが常務として社長の父を支える。主力のコメを使った「三五八」、米粉パン、野菜の漬物などを製造・販売する。地元の酒蔵と造った純米酒もある。
 正人さんと勇次さんは「若い世代で力を合わせ、これからも古里の農業を守りたい」と話している。

カテゴリー:2017 本宮市

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