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笑顔咲くカフェに 小森洋一さん 移住30年目 鮫川村に恩返し

「リトルカフェ」内で活動再開への思いを語る小森さん
 家族や世代を超えた交流の場となる「絵本喫茶 Little Cafe(リトルカフェ)」が16日、鮫川村赤坂東野にオープンする。村内の小森洋一さん(65)が有志とともに設立したNPO法人で運営する。20年以上にわたり子どもの山村留学や短期宿泊を受け入れていた。東京電力福島第一原発事故以降の活動は実質的に休止状態だった。東日本大震災と原発事故から6年半の節目に再起を目指す。
 カフェはかつて山村留学の子どもたちと共同生活を送った「竹飛歩(たけとんぼ)学園」跡を改築した。施設内の一角を自ら改修し木のぬくもりと周辺の森林環境とマッチしたデザインに仕上げた。
 コーヒーや軽食を味わいながら気の合った仲間同士が気軽におしゃべりができる空間として活用してもらいたい考えだ。
 親子向けに料理教室やものづくり体験を企画するほか、四季折々にハロウィーンパーティーやクリスマス会など子どもから大人まで集えるイベントを開催して交流の輪を広げていく。竹飛歩学園時代に築いた人のつながりを生かして県外からの利用を増やし、都市間交流にもつなげる。
 小森さんは1988(昭和63)年に東京都世田谷区から妻多恵子さん(59)、長女蘭子さん(31)と一緒に村に移り住んだ。同じく移住した友人家族とともに旧鮫川小戸草分校に竹飛歩学園を開いた。利用者は県内外に及び延べ300人以上に上った。幼稚園児から高校生までの子どもたちが村内の学校に通い、多い時は友人家族を含め50人ほどが学園で生活を共にした。2001(平成13)年からは学習塾を中心に、夏休みや土曜、日曜などに短期の宿泊体験を受け入れる活動に切り替えた。しかし、原発事故以降は利用者が減り、受け入れは事実上の活動停止状態に陥った。
 再開に向けて背中を押したのが蘭子さんだった。「もう一度、頑張ってみよう」。決意を固めた。
 村に移って今年で30年目。豊かな自然に魅せられ、家族や人情味あふれる人たちに支えられた。感謝の言葉は尽きない。「まずは村の人に利用してもらいたい」。カフェで多くの笑顔に会う日を心待ちにしている。

■ケーキや軽食提供

 「絵本喫茶 Little Cafe」は土・日曜日の午前11時~午後3時に営業する。コーヒーやケーキ、軽食などを提供する。所在地は鮫川村赤坂東野字戸草447。問い合わせは同店 電話0247(49)2250へ。

カテゴリー:2017 鮫川村

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