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ニンニクのちから 会津の地から発信 農業法人「ガーリック」 遊休農地で生産へ 6次化商品、10月発売

ニンニクを熟成させた黒ニンニクを紹介する鈴木社長(左)と増井取締役(右隣)ら
 柳津町の農業法人「会津ガーリック株式会社」は町の新たなブランド品を生み出そうと雪国での生産に適したニンニクの生産を始めた。「力(ちから)ニンニク」のブランド名で糖度の高さをPRするとともに、6次化商品の第1弾として熟成させた「黒ニンニク」を10月に発売する。今後拡大が懸念される遊休農地を活用し、生産から加工、販売まで一貫して手掛けることで地域雇用の創出も目指す。

 会津ガーリックは鈴木力社長(63)、増井久人取締役(70)を中心に柳津町などの建設会社経営者や農家ら有志8人で組織する。町内の遊休農地は約3ヘクタールで今後、農業後継者不足などでさらに増える懸念がある。再生困難な荒廃農地は200ヘクタール超に上り、「これ以上、耕作放棄地を増やすわけにはいかない」との思いで有志が立ち上がった。
 雪国でも栽培できる作物を模索し、気候が似ている青森県八戸市でニンニクの生産が盛んなことを知った。9月に種をまき、冬は雪に閉ざされた畑の中でじっくりと成長するため雪が邪魔をするどころか、かえって品質を良くする。ニンニクは柳津町の振興作物にも指定され、近年は全国的に需要も高まっていた。早速、八戸から種を取り寄せ、2015(平成27)年から試験栽培を始めた。
 会津の特産品にするには、新たな特徴を持たせなければならない。ミネラル分を含んだ水を畑に使用するなど土壌改良を重ね、糖度の高いニンニクの生産に成功した。普通のニンニクの糖度は20度以下だが、柳津のニンニクは平均糖度38~40度と倍になった。
 昨年9月から柳津町、会津坂下町、会津美里町新鶴地区の3カ所の畑計1・5ヘクタールで本格的な生産を開始した。今年3月に会社を設立し、6月に約7トンを収穫した。
 ニンニクは「会津の地から。そこぢから。」をキャッチコピーに、売り出す。6次化商品は黒ニンニクの他にも、会津天宝醸造(会津若松市)と加工品の共同開発に乗り出しており、焼き肉のたれなどの商品を順次完成させる。町内の道の駅会津柳津をはじめ会津若松市の市場、いわき市のスーパーマーケット、インターネットなどでの販売を予定している。
 ニンニクの生産は徐々に拡大させ、将来的には5ヘクタールほどまで増やしたい考え。今後、自社で加工施設を整備し、畑仕事のない冬場に加工作業をすることで安定的な雇用を創出する計画だ。作業効率を高めるため、県の補助を受けて新たに種の植え付け機械と皮むきの機械を1台ずつ導入するなど生産態勢を整えている。
 鈴木社長は「会津の新たなブランド品の開発で、地域の雇用拡大と活性化につなげたい」と意気込んでいる。

カテゴリー:2017 柳津町

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