59市町村応援プロジェクト

  • Check

バーベキュー満喫を 岩瀬牧場、80人収容テント整備

「BBQファミリーテント」で笑顔を見せる伊藤社長

 鏡石町の岩瀬牧場に今月、手軽にバーベキューを楽しめる「BBQファミリーテント」がオープンした。東日本大震災で全壊したバーベキューハウスに代わる施設で、約80人を収容できる。牧場を運営するイワセファームの伊藤喬社長(37)は「牧場と地域の観光再生に向けた大きな一歩になる」と張り切っている。
 爽やかな秋晴れとなった24日。心地よい風が吹き抜けるBBQファミリーテントでは、団体客約30人が思い思いに焼き肉を楽しんでいた。
 テントは最大300人を収容できたバーベキューハウスの跡地に建てられた。約120平方メートルで、10人掛けのガスグリル付きテーブルが8卓ある。メニューは牛肉・豚肉のセットとラム肉の2種類。それぞれ野菜と焼きそば、ウインナーが付いて1人前2160円(税込み)。アルコール類・ソフトドリンクも扱う。
 震災前、三春町の滝桜や須賀川市の須賀川牡丹(ぼたん)園など県中地方の観光地を回るツアーでは、岩瀬牧場に立ち寄りバーベキューの昼食を楽しむコースが人気だったという。関係者は今後、旅行会社をはじめ周辺の企業などにテントの利用を働き掛ける。
 テントでバーベキューを楽しむには電話による事前予約が必要だが、当日、席に空きがあれば受け付ける。申し込み・問い合わせは岩瀬牧場 電話0248(62)6789へ。

■行楽シーズンに多彩なイベント

 岩瀬牧場は来月、秋の行楽シーズンに合わせ多彩なイベントを企画している。22日には仮装行列や巨大カボチャの重さ当て大会などを催す「まきばdeハロウィン仮装大会」、28日には骨董古民具市やフリーマーケットを行う「秋の大収穫祭」がある。
 15日はプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの福島ホープスの「2017シーズン感謝祭」(限定300人、別途チケットが必要)を実施する。

■「ようやくここまで」 運営会社・伊藤社長 震災乗り越え

 「ようやくここまでたどり着いた」。伊藤社長は完成したテントを見つめ、感慨に浸っている。
 29歳で父親の跡を継ぎ社長に就任した。震災前、6棟あったバーベキューハウスは休日になると家族連れやグループでにぎわい、牧場の収益の柱になっていた。
 震災の大きな揺れでハウスは全壊。牧場の給水施設にも被害が出たほか、風評の影響で来場者は減り、生産している乳製品やまきの売り上げが大きく落ち込んだ。一時は廃業も覚悟したという。
 しかし、日本初の国営牧場の伝統を守りたいという思いが背中を押した。旅行会社にツアーに組み込むよう呼び掛ける地道な営業努力を続け、昨年の売り上げは震災前の水準に回復した。「今後さらにサービスを充実させ、幅広い世代が1日中楽しめる施設にしていきたい」と夢を描いている。

カテゴリー:2017 鏡石町

「2017 鏡石町」の最新記事

>> 一覧

59市町村応援プロジェクト 2017の最新記事

>> 一覧