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短期乾燥で良質木材 町、バイオ施設を整備へ

 古殿町は、短期間で木材を自然乾燥に近い状態にできるバイオ乾燥施設を町内の旧大原小敷地内に整備する。試験的にバイオ乾燥機を運用してきたが住宅メーカーなどで強度があり変形しにくい乾燥木材の需要が高まっており、本格的施設として年内に着工し、今年度内の完成を目指す。町はスギを中心にした豊かな森林資源を生かすため、町有林で森林認証を取得しており、林業のさらなる振興を図る。
 バイオ乾燥機は電熱ヒーターによる約35度の低温で木材を乾燥させる。高温乾燥と違い木の細胞を壊さずに水分のみを蒸発させることができる。天日による自然乾燥は通常数年かかるが、板材なら1~2週間で強度を高めた良質な木材を生産できる。
 町は2015(平成27)年度末にバイオ乾燥機を導入し、旧大原小体育館に設置。2016年度から製材業者らに無料で貸し出し、使用電力量などを調べ本格導入の準備を進めてきた。
 旧体育館が老朽化したこともあり国の地方創生拠点整備交付金を活用し、約2400万円で敷地内に新たな施設を建設する。鉄骨平屋で約300平方メートル。旧体育館にある乾燥機を移設し、一度に約18立方メートル分(板材数10本分)を処理できる。
 試験導入では町内外の4製材業所が活用した。今年度からは1立方メートル当たり1600円の使用料で貸し出している。町内には現在11業者があり、町はバイオ乾燥機を活用してもらうことで良質な乾燥木材を生産し、住宅メーカーなどへの出荷を後押しする。
 町は今年3月に適正な森林経営を認証機関が認定する森林認証を町有林約25ヘクタールで取得した。公共事業などに認証材が使われる動きが出てきているため、町産スギの価値をさらに高めていく。
 町の総面積の8割以上が森林で、林業は主要産業の1つ。岡部光徳町長は「良質なスギにさらに付加価値を付ける。乾燥施設と森林認証の強みを生かしてさらに林業振興を図りたい」と期待を込めた。

カテゴリー:2017 古殿町

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