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鉄道マン地域に活力 JR東労組東京地方本部が協力 研修で空き家利用 布沢区

「縁樹の家」に地域活性化の期待を込める(左から)刈屋さん、鳴海さん、松崎さん、田中さん
 首都圏の鉄道マンの力を借りて地域おこし-。只見町の布沢(ふざわ)区はJR東日本の職員約1万3000人でつくるJR東労組東京地方本部の協力で元気な集落に変わりつつある。同労組が祭りや災害復旧などで支援し、来春からは研修施設として空き家を活用する。既に布沢区に移住したJR東日本のOBもいる。

 地区に残る木造2階建ての空き家は2年をかけて改修した。JR東労組東京地方本部の有志約30人が出資して取得し、組合員と家族が約30人宿泊できる研修施設「縁樹(えんじゅ)の家」に生まれ変わった。開所の準備を進める前執行委員長の鳴海恭二さん(61)と、空き家を仲介した布沢区中間支援組織代表で元区長の刈屋晃吉さん(74)は「都市との交流が広がる」と来春を楽しみにする。
 布沢区は町内でも山あいに位置する。人口約120人で高齢化率は53%。空き家は20軒近い。集落維持のため住民は、ブナの原生林、分校を改修した宿泊施設を生かし、地域づくりを進めてきた。4年前、強力な応援団としてJR東労組東京地方本部が現れた。
 2011(平成23)年の新潟・福島豪雨で一部区間が不通となったJR只見線の復旧を支援するため、JR東労組東京地方本部は只見町と連携を始めた。特に力を入れたのが布沢区で、お地蔵さま祭りなど地域の行事に加わった。今年7月の豪雨で地区に被害が出た際は、組合員約170人が農地や水路などの復旧作業を手伝った。組合員に対し住民も信頼を強めていった。
 今年はJR東日本を退職した松崎顕さん(60)、田中尚幸さん(60)が布沢区の空き家を改修し移住した。縁樹の家の管理運営に携わるほか、自治会運営の中核も担う。2人は「東京では味わえないことばかり」と笑顔を見せる。さらに移住希望者がいるという。
 JR東労組東京地方本部は縁樹の家を拠点に、組合員と家族を呼び込み、棚田での稲作を通じた景観づくりなどに取り組む。小正月の伝統行事「おんべ」などにも参加する。鳴海さんは「只見線の復旧に向け、ここに根を張って活動する」と意欲を見せる。
 布沢区は宇都宮大の学生との交流も続けており、町外から支援を受け、活気ある山里を目指す。

■15日結成30周年イベント JR東労組東京地方本部
 JR東労組東京地方本部は結成30周年記念イベントを15日午後5時から只見町の季の郷湯ら里で催す。JR只見線復旧と只見の地域おこしを応援するのが狙いで、一般の来場を呼び掛けている。音楽ステージなどのイベントがあり、そば焼き餅や味付マトンケバブなどを販売する屋台が並ぶ。

カテゴリー:2017 只見町

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