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郷土の文化 次代に クルミ協議会 発足

会津の鬼クルミの魅力を広めたいと語る鈴木会長
 会津のクルミ文化を後世につなぎ、地域の新産業に育てる事業が始まる。栽培、加工に関わる会津若松市などの有志が「会津クルミプロジェクト協議会」を発足させ、年明けから活動を本格化させる。遊休農地を生かした栽培や商品開発、2軒だけとなった「むきクルミ」の技術継承などを通じて会津のクルミブランド確立を目指し、地域振興を図る。

■栽培や商品開発 新産業を創出

 協議会のメンバーは会津若松市の和菓子老舗「長門屋本店」の鈴木隆雄会長(66)をトップに、園芸関係者や道の駅のアドバイザーら10人ほど。遊休農地への苗木の植栽、クルミの生息分布の把握や地図化、ホームページや会員制交流サイト(SNS)での情報発信、体験会の開催などを想定している。商品開発のほかにも、廃棄しがちな殻を樹木の雑草よけなどに活用する方法も模索する。来年2月ごろから計画の具体化を進め、4月ごろからの事業着手を目指す。
 鈴木会長によると、会津地方の山間部には鬼クルミと呼ばれる和クルミが数多くある。一般に流通している洋クルミより渋味や苦味が少なく、味わい深く、長門屋本店ではくるみゆべしなど数種類の菓子に使用している。実を砕かずに固い殻から取り出す「むきクルミ」は江戸時代の番付表に会津藩の名産品として記された。現在も会津坂下町の加工業者2軒が技術を継承しており、全国でも珍しい技術という。ただ、業者は年々減り、高齢化が進んでいる。クルミが会津の名産としてあまり知られていないのが現状という。
 全国に誇る技術が消えかかっている今こそ、クルミで地域を盛り上げ、次世代に継承しようと鈴木会長が周囲に協力を呼び掛け、協議会の設立につながった。鈴木会長は「多くの人に会津産クルミの魅力を広めたい。作り手の思いが伝わるような活動をしたい」と話している。

カテゴリー:2017 会津若松市

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