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天栄赤ねぎ新名物に 12月から本格出荷 甘さ、健康効果注目

初出荷を心待ちにしている兼子さん(左端)ら生産者

 天栄村の天栄長ネギ生産組合は来月から、「天栄赤ねぎ」と名付けた鮮やかな赤紫色が特徴の長ネギの出荷を本格化する。2013(平成25)年に開発された新品種で、今年から組合員10人が生産を始め今季は1・2トンの出荷を予定している。ポリフェノールの一種アントシアニンが含まれ動脈硬化予防などに効果があるといわれており、生産者は「新しい村の特産品にしたい」と意気込んでいる。

 「天栄赤ねぎ」は外から3、4枚目までの皮が赤紫に色づき、中心部は白いのが特長だ。赤紫色の色素はアントシアニンで、動脈硬化や高血圧の予防に効果があるといわれており、目にも良い成分として知られる。寒くなるほど色がより鮮やかになり、甘さが増すという。加熱すると甘味が強くなり、鍋物に最適だという。辛さもマイルドで、色合いを生かしたサラダも推奨される。
 前組合長の兼子之夫(ゆきお)さん(73)が4年前、品種を開発した宇都宮市の種苗メーカーから依頼を受け、試験的に栽培を始めた。これまでの長ネギ栽培のノウハウを生かしながら、新品種に合った栽培法を蓄積し、今シーズンから本格的な出荷に向けて組合員に声を掛けて作付けを増やした。雪が積もる前の12月いっぱいまで収穫できる。
 郡山市の市場に出荷し、中通りのスーパーを中心に流通させる計画。市場関係者によると、赤紫のネギは山形県や茨城県などで栽培されているが全国的に珍しく、通常の長ネギより2割ほど高く取引されるという。郡山市の卸売業・郡山大新青果蔬菜(そさい)部課長代理の安藤貴幸さん(34)は「普通のネギよりも甘味が強い。県内で知名度を高めていき、いずれは県外にも売り出したい」と話す。
 村の長ネギ生産は遊休農地対策やコメからの転作作物として約15年前に本格化した。現在では18戸の農家が組合に加入している。村東部を横断するように流れる釈迦堂川沿岸の黒土が長ネギの生産に適しており、2016年度の出荷量は228トン。特に夏季の出荷量は県内一を誇る。ただ、秋以降は寒さで出荷量が落ちるため、組合は冬場も収穫できる寒さに強い品種として「天栄赤ねぎ」を生産することにした。
 組合で特産品化を目指し、今後も作付面積を増やしていく方針。兼子さんは「目を引く色は売り場でも目立つはず。消費者の反応が楽しみだ」と期待している。

カテゴリー:2017 天栄村

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