59市町村応援プロジェクト

  • Check

平田産ワイン全国へ 三進金属工業が「ブドウ・ファーム」 来年収穫し試験醸造

工場内に植えたブドウを育てているサンシン夢ファームの豊岡社長(後列右から2人目)ら
 産業用ラックなどを製造している三進金属工業(本社・大阪)は平田村の福島工場内に農業法人サンシン夢ファームを設立した。工場内にブドウ約200本を植え来年収穫して試験的にワインを醸造する。将来は平田産ワインとして全国に売り出す。農地を借りて米作りも計画しており、全国の支社や工場の社員に平田産米として配り、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の風評払拭(ふっしょく)を後押しする。

 夢ファームは6月に設立した。工場の敷地は約23万平方メートル。広大な敷地を生かし昨年春、通路脇の緑地にワイン用の「マスカットベリーA」と「ブラッククイーン」を植えた。支柱は製品の廃材を利用した。福島市の果樹農家の助言を受け、社員3人が須賀川市の障害者施設利用者の助けを借りて除草などに取り組んでいる。
 来年秋には収穫できる見込みで、醸造会社に依頼してワインを造る予定だ。工場周辺の農地を借りてさらにブドウの本数を増やし、醸造施設を工場内に建設する方針。量産できる体制をつくり、平田産ワインとしてブランド化する。
 米作りは現在、村や周辺町村で借りられる農地を探している。10ヘクタール分を確保するのが目標だ。米を大阪本社の社員食堂で使用する他、北海道や愛知県、福岡県など45カ所にある支社やグループ企業の全社員約540人に60キロずつ配布する。県産米のおいしさを全国に発信し、風評払拭の一助とする。
 同社は1964(昭和39)年に大阪府で創業し、2001(平成13)年に平田村に工場を建設した。緑化活動に力を入れ、敷地内にリンゴやナシ、クリなどを植えた。2016年には交流施設緑正館を建設し、自然体験会なども開催している。
 新井正準会長(81)は「原発事故で苦しむ福島県を応援したい」と話す。夢ファームの豊岡英明社長(65)は「地域の農業を活性化させる」と力を込めた。

カテゴリー:2017 平田村

「2017 平田村」の最新記事

>> 一覧

59市町村応援プロジェクト 2017の最新記事

>> 一覧