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仮設での学び結実 飯舘中 校舎の模型村のPR動画復興提言 全校生参加し制作

仮設校舎での思い出を模型にした「ものづくり班」の生徒
 飯舘村の飯舘中の生徒は来年春、村内で小中一貫校が開校するのに伴い閉鎖される福島市飯野町の仮設校舎で取り組んだ「ふるさと学習」の成果をまとめた。仮設校舎の模型、村のPR動画などを制作し、復興に向けた提言を寄せて、古里の未来をつくる意欲を高めた。
 ふるさと学習は東日本大震災後の2012(平成24)年度に始まり、生徒がテーマに沿って復興の在り方を考えている。今年度は全校生徒64人が「ものづくり」「メディア」「ことば」の各班に分かれた。東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示解除で古里に戻った村民の声を作品づくりなどに反映させた。
 ものづくり班が制作した仮設校舎の模型は実物の100分の1(高さは50分の1)の大きさ。小中一貫校に飾られる。リーダーの鴫原真琳さん(3年)は「避難生活の不安が安らぐ場所」と学びやを表現し、「後輩に仮設校舎の記憶を伝えたい」と願った。他に住民から要望のあったベンチと花壇、村の観光地図、行事カレンダーを作った。
 メディア班は3種類の村PR動画と15秒間のCMを手掛けた。村内の食や名所の魅力を取材し、映像化した。動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開するほか、「日本こども映画コンクール」への応募を検討している。
 ことば班は帰還した村民に村の医療体制、生活環境などに関するアンケートを実施。課題を分析し、生活支援、村民交流、地域発信といった観点で施策を考えた。生徒会長の井上朱音さん(2年)は「自分で村の情報を集めるのは面白い。来年度は提言の実現を目標にしたい」と話した。
 和田節子校長は「生徒は調査や取材を通して地域の価値に気付いたはず。自分で見つけた課題と向き合ってほしい」と願っている。

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メディア班の生徒は帰還した村民から生活の様子などを聞き取った

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