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新基幹産業に風力発電関連 市、産学官で地域活性化へ

 いわき市は風力発電産業を新たな市の基幹産業と位置付け、産学官連携による関連企業の集積や担い手育成を進める。再生可能エネルギーを巡る研究・開発が県内で活発となっているのを背景に、市内四倉町のいわき四倉中核工業団地などに製造、メンテナンスの関連企業を誘致し、浜通り全域の経済活性化につなげる。

 取り組み概要は【図】の通り。市、いわき商工会議所などが設立した「いわき風力産業推進協議会」を推進母体とする。国の福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想は、風力発電などの再生可能エネルギーを重点事業の一つに位置付けており、協議会の参画団体・機関が協力して企業誘致、雇用創出、技術者の養成などに取り組む。産業技術総合研究所(産総研)や大学などの研究成果を取り入れて技術精度を高める。
 企業誘致を巡っては今年春に、いわき四倉中核工業団地の二期区域が完成する予定。常磐自動車道と近接している立地条件や、国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金の活用など優遇制度をアピールして誘致に結び付ける。同工業団地には既に会川鉄工(本社・いわき市)が昨年夏、風力発電タワーを製造する工場を設けている。
 さらに市は、浜通りにメンテナンス業務拠点 の進出を企業に働き掛ける。風力発電機メンテナンスの有力企業「北拓(ほくたく)」(本社・北海道旭川市)は県内進出の意向を示しており、いわき市への拠点整備を検討している。北拓は物流拠点や技術者育成に向けたトレーニングセンターを設ける計画で、地元から合わせて数十人規模の新規雇用も想定している。吉田悟副社長は「浜通りにビジネスチャンスを生み出し、業務を通じて復興を後押ししたい」と話している。
 全国的な風力発電事業の伸展に伴い、点検や検査などを担う技術者不足を想定し、人材育成にも力を入れる。進出企業の技術者を講師に、浜通りの製造業を対象としたセミナーなどを開催。自社技術の風力発電産業への活用や新規参入などを促し、関連産業の醸成を後押しする。
 市などによると、風力発電機は1万から2万点の部品で構成されており、保守・管理は多様な技術を要する。既に保有している技術やノウハウを基に参入できる可能性があるという。
 市産業創出課は「地元企業を巻き込み、地元の雇用創出、産業振興につなげていきたい」としている。

カテゴリー:2018 いわき市

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