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養蚕小屋を美術館に 人が集まる拠点

美術館で思いを語る菅野さん
■二本松の菅野修司さん 自作の南画公開
 二本松市太田の菅野修司さん(68)は自宅で使われなくなっていた養蚕小屋を美術館として再生し、自作の南画(水墨画)を公開している。かつて養蚕や葉タバコ栽培で栄えた中山間地域を元気づけようと、趣味を生かし、人が集まる拠点づくりに取り組んでいる。

 菅野家は約40年前まで養蚕を営んでいた。太田地区を含む東和地域全体では最盛期の1981(昭和56)年、約960の養蚕農家があったが、現在は4軒に減った。菅野さんは二本松市職員を退職後、養蚕小屋を古里の活性化に活用できないか思案してきた。全国各地の山間部にある美術館を訪れ、愛好者や住民らでにぎわう様子を目にし、手作りの美術館に改修しようと思い立った。
 養蚕小屋の2階約50平方メートルの壁や床を全面的に張り替える一方、柱や梁(はり)は養蚕小屋の雰囲気を伝えるために残した。名前が響き渡り、多くの人に知ってもらいたいとの願いを込め、名称は「響名(きょうめい)美術館」とした。
 展示スペースには山水や渓流を描いた南画約30点が並んでいる。自作の日本画や漢詩を彫った刻字なども飾っている。
 南画は1993(平成5)年から取り組んでいる。福島市佐原の日本南画院同人の南画家佐藤松韻(しょういん)さんに師事し、林響(りんきょう)の雅号を得ている。職員退職後に本格的に制作に励み、昨年の第39回全日本水墨画展で初入選した。
 美術館の奥に制作アトリエがあり、仕事の合間に南画制作に励んでいる。昨年夏に公開し始めて以来、口コミで来場者が訪れるようになってきた。来場者が増えてきたら、他の作家の作品を展示したり、休憩スペースを設けたりしたいと考えている。「美術館を住民や美術愛好者の交流の場にし、地域の活性化につながればうれしい」と話している。

【響名美術館】 入場無料で開館は午前9時から午後4時まで。住所は二本松市太田字杉ノ内4。問い合わせは菅野修司さん 電話090(7079)0611へ。

カテゴリー:2018 二本松市

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