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今春再開の富岡小中 地域交流拠点に 子ども、町民学び合う場提供

 富岡町は4月に町内の富岡一中校舎で再開する富岡小中学校富岡校を、町民が気軽に足を運んで児童生徒と交流できる「コミュニティーの拠点」とする。町民が学校に滞在できる環境をつくり、町民と児童生徒が互いに学び合う場を設ける。各界の専門家を講師に招いた授業を展開するなど特色ある教育プログラムを独自に進め、古里で学ぶ児童生徒を1人でも増やしたい考えだ。

 町民と児童生徒が学び合う場は「生きる力の学校」と名付ける。料理や裁縫、生活の知恵、工作、パソコンなど、高齢者を中心に町民と児童生徒が得意なことを教え合う活動を想定している。校舎1階に整備する交流スペースに学校と町民をつなぐコーディネーターを配置し、休み時間などに触れ合う拠点とする。
 県内外から講師を招く授業は「プロフェッショナル・イン・スクール」と題し、芸術家や職人、スポーツ選手、研究者などを予定している。専門家と接した児童生徒が知識や技、夢を持つ大切さなどを学ぶ機会とする。専門家が「転校生」として学校に短期滞在し、児童生徒と一緒に創作活動などを行う計画もある。
 町教委はこの他、情報通信技術(ICT)教育の推進や英語教育の充実、教育の無償化、町内外から通学する児童生徒のためのスクールバス運行なども進める。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故前、富岡町の小中学校は各2校あり、合わせて約1400人の児童生徒が在籍していた。現在の児童生徒数は約900人。三春町に開設している富岡小中学校三春校に小学生11人、中学生19人が学んでいるほか、多くは避難先の小中学校に区域外就学している。
 町教委が昨年6月に小中学生を持つ保護者を対象に実施した意向調査では、「今後、帰町するか」との問いに対し、回答した485世帯のうち「戻ると考えている」と回答したのは9世帯(1.9%)、「判断できない」が55世帯(11.3%)、「戻れない」が421世帯(86.8%)だった。町教委は現在、最終的な意向確認を進めているが、少人数での学校再開になるとみている。
 石井賢1町教育長は「富岡の現状を踏まえ、子どもから高齢者までさまざまな人が集う学校をつくることが、富岡の教育の魅力を高めることにつながる。独自の教育を進めることで1人でも多くの児童生徒に古里に戻ってきてほしい」と話している。

カテゴリー:2018 富岡町

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