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移住し編み組職人に 元地域おこし協力隊員清水夏穂さん(神奈川出身) かばんや装飾品製作

編み組細工の作品製作に打ち込む清水さん
 三島町の元地域おこし協力隊員の清水夏穂さん(27)=神奈川県小田原市出身=は町伝統の編み組細工の職人として独立した。町へのふるさと納税寄付者に対する返礼品となる編み組細工のかばんを手掛けるほか、会津の雑貨店での作品販売などを通じ、伝統を守りながら魅力を発信する。


 清水さんは筑波大芸術専門学群卒。編み組細工の後継者になるため町に移住した。2016(平成28)年1月から地域おこし協力隊員としてヤマブドウ細工、ヒロロ細工、マタタビ細工の技術をはじめ町の暮らしや文化を学んできた。
 2年間の活動で伝統工芸士や町民との人脈を築く中、より作品製作に打ち込める環境をつくろうと独立を決め、今年1月に職人としての生活をスタートさせた。町内の空き家が住居兼アトリエだ。作業場となる2階でヤマブドウの樹皮などを材料に黙々と手を動かす。
 挫折も味わった。独立後の初仕事として、ふるさと納税の返礼品にするヤマブドウ細工のかばんの製作を請け負った。1カ月かけて2個を完成させたが、町の伝統工芸士に認められずに納品できなかった。無数にある編み目の中で、わずかな部分の編み方が伝統と違うと指摘された。「細かいところまで見てもらえてありがたい」と、さらなる技術向上に意欲を燃やす。
 伝統的なかばんだけでなく、イヤリングやネックレス、ブローチなど新しい作品も製作している。若い人にも編み組細工の良さを身近に感じてもらいたいとの思いからだ。かばんは高価だが、アクセサリーは手頃な価格で購入できる。猪苗代町の雑貨店の企画展などで販売する予定だ。
 清水さんは「編み組細工では食べていけないと言われるが、それを覆したい」と目標を掲げる。まずは確かな技術を身に付けるため作品を作り続ける。




カテゴリー:2018 三島町

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