~ 磐梯朝日国立公園指定60年 ~ 美景 山と湖

2010年4月アーカイブ

(10)<磐梯の恵み> 水の柱ハイカー圧倒

【写真】雪解け水を加え勢いを増す小野川不動滝。新緑の季節はまだ先だが、ハイカーの姿も見られる。
 冷たく張り詰めていた大気がぬるむほどに、裏磐梯は雪が消え、水があふれる。木々を鳴らしていた風の音に代わり聞こえてくるのは、流れる水の音。集まった水は滝になってほとばしる。  小野川不動滝へと続く探勝路入り口の鳥居をくぐり、残雪を踏みしめミズナラの林...[記事全文

(9)<磐梯の恵み> 輝く「天鏡」雪に映え

【写真】眼下の猪苗代湖など360度を見渡せる好天は1年を通してもそう多くない。パノラマを求め、多くの登山者が頂上に到達した=4月25日
 里より遅い磐梯山周辺の春は今年さらに足取りが遅い。山開きは延期となった。木々の芽吹きもこれからだが、流れる水は輝きを増しつつある。心を洗う風景と空気を求めて、人々が足を運ぶ季節はもうすぐ。「磐梯朝日」の魅力を伝える第2二シリーズをお届けする。  2...[記事全文

(8)<春の呼び声> ぜいたくなパノラマ

【写真】猪苗代リゾートスキー場のゴンドラ山頂駅。スキーヤーやスノーボーダーは猪苗代湖を眼下にシュプールを描く。
 標高1,200メートルからの眺望を遮るものは何もない。磐梯山の南斜面にある猪苗代リゾートスキー場のゴンドラ山頂駅。スキーヤーやスノーボーダーはぜいたくで、雄大なパノラマにしばし、目を奪われ、やがて滑り出す。シュプールを描きながら、景色に溶け込んでい...[記事全文

(7)<春の呼び声> 雪が埋めた沼を歩く

【写真】磐梯山に近い雪原をスノーシューで歩く人たち。外気は冷たくとも体はすぐ温かくなる
 近づけば活火山である磐梯山の荒々しさを実感する。切り立った裏磐梯の天狗岩の岩壁。立ち上る噴気。地球が「命」を見せつける場所だと分かる。  硫黄分や鉄分を多く含んだ噴火口のわき水が氷結してできる氷の滝「イエローフォール」は、冬ならではの見どころだ。赤...[記事全文

(6)<春の呼び声> 岳人の心と体癒やす

【写真】鉄山の絶壁の下にひっそりと立つくろがね小屋。多くの登山者に愛されてきた
 風や雪から逃れて、体を解放できる安心感だろう。小屋のだるまストーブの近くに寄って、上着や靴を脱ぐと誰もがホッとした顔になる。  安達太良山にある、くろがね小屋は東北では唯一、冬も営業している山小屋だ。しかも、掛け流しの温泉がある。ここは現在の岳温泉...[記事全文

(5)<春の呼び声> 強風が生む造形の妙

【写真】安達太良ならではの猛烈な風雪が不思議な造形を作り出す。
 体に当たるのは雪片か、石粒か。風に体が持って行かれそうだ。頭を覆うフードがビリビリと鳴る。  安達太良の風の強さは有名だ。山麓で穏やかと感じても、標高1,700メートルの頂上付近や尾根では、猛烈な風が吹き荒れることがある。その強風が、冬でこその造形...[記事全文

(4)<春の呼び声> 雪山カラフルに彩る

【写真】晴れ間が広がった日、積雪を踏みしめツアーの登山者が頂上を目指した=3月20日
 <「あれが安達太良山」と私もつぶやいた。そして「あの光るのが阿武隈川」はどこだろうと振り向くと、反対側に、福島県を縦に貫く凹地帯(くぼちたい)を距(へだ)てて阿武隈山脈が連なり、その麓にその川が流れていた>(深田久弥著「日本百名山」より)  深田が...[記事全文

<春の呼び声> 写真グラフ

春待つ眠り  北から見た磐梯山の右に水をたたえた猪苗代湖が見える。手前右は雪に埋まり、まだ深い眠りにある雄国沼   道筋  スキー場がある奥岳が安達太良の玄関口の一つ。ロープウエーを利用し、薬師岳からの尾根に添って頂上を目指す道筋がある   ...[記事全文

(3)<春の呼び声> 雪から"眠り"さます

【写真】例年より少ないといっても雪掘りは重労働。参加した誰もが吾妻小舎に愛着を持っている。
 吾妻小舎(あづまごや)は雪に埋もれていた。今年は雪が少ないとはいえ、標高約1,600メートルの積雪は2~3メートルある。浄土平から歩いて約15分。75年余り、ほぼ姿を変えない赤茶けたログハウスが静寂の中に溶け込んでいた。  肌を刺すような寒さが残る...[記事全文

(2)<春の呼び声> 白い山肌にうねる黒

【写真】除雪された磐梯吾妻スカイラインが手前の高湯温泉方面から浄土平方面へ、うねるように走る=1日午前11時ごろ
 「普段は見上げている山を上からつかみ取れる気分でしょう」  高度約2,000メートルの空の旅を案内してくれた福島市のNPO法人ふくしま飛行協会理事長の斎藤喜章さん(57)が少し自慢げに語る。まだ雪が覆う吾妻の山並みを俯瞰(ふかん)すると、巨大な山容...[記事全文

(1)<春の呼び声> 眼下に広がる樹氷原

【写真】新雪を踏みしめて登った先に広がる中大巓の樹氷原。遠く中吾妻山などを望む
  厳しくも豊かな自然をたたえる磐梯、安達太良、吾妻、飯豊の山々と猪苗代湖などが磐梯朝日国立公園に指定されてから今年で60年を迎える。古里の山や湖は自然を愛する人々を引き付けてやまない。「還暦」を機に、その魅力を季節の美しい風景とともに伝える。最初の...[記事全文

1