~ 磐梯朝日国立公園指定60年 ~ 美景 山と湖

2010年6月アーカイブ

(24)<奥深き吾妻> 登山客癒やす温泉宿

【写真】緑に包まれた旅館二階堂。奥の明治の建物を指定する宿泊者も多い
 吾妻の山々にいわゆる登山者が入るようになったのは明治になってからだ。昭和に入っても福島市側から登るには、ふもとの温泉宿に1泊してから一切経山や浄土平を目指すのが普通だった。  吾妻に向かう道の行き止まりにある「ぬる湯」の1軒家、旅館二階堂は今、エゾ...[記事全文

(23)<奥深き吾妻> かれんに咲く" 宝石"

【写真】バイカオウレン
 踏み外さぬよう、足元にばかり集中する山道で、視界の隅に周囲と違う色が横切る。花と知ってホッとする。帰って調べてみればバイカオウレンだった。  高地に咲く花は、あまりに小さいがゆえ、いとおしさも増す。  標高約1,600メートルの浄土平も今年は少し季...[記事全文

(22)<奥深き吾妻> 潤い満ちたオアシス

【写真】蓬萊山(左手前)の山すそに広がる酸ケ平。奥に鎌沼の水面が輝く。
 谷地平からの登りを抜けると姥(うば)ケ原の西端で姥神様が迎えてくれる。木道を東に進むと蓬萊山の山すそを巻くように広がる鎌沼(かまぬま)が目に飛び込んできた。鎌の刃のような形の水面が青く輝いている。  蓬萊山の樹木が水辺まで迫り、水面に映る。左側の前...[記事全文

(21)<奥深き吾妻> 予感する生命の勢い

【写真・上】山中に広がる谷地平湿原。地塘には連峰の山々が映る。<br>【写真・下】谷地平から浄土平方面へ向かう登山道。大樹の中、きつい上りがある。
 早朝、弥兵衛平小屋を出発し、鳥の声を聞きながら連峰の最高峰西吾妻山に向かう尾根の分岐点へ。通常の縦走なら西に向かうが、今回は思いを残しながら前日の道を戻り、東大巓(てん)の分岐を南側に折れて大倉新道に入った。  やぶの道をどんどん下ると、次第に幹回...[記事全文

(20)<奥深き吾妻> 渇きを潤す「金明水」

【写真】林の先に見える三角の屋根が弥兵衛平小屋。積雪期には2階から出入りする。
 吾妻連峰の主脈が連なる縦走路の中で、山形県側の滑川温泉に下るルートにある弥兵衛平小屋は、登山者にとって頼りになる宿泊施設だ。雪に隠れた木道を探しながらオオシラビソの林や湿原を抜けていくと、2階建ての屋根が見えてくる。  施設を管理する山形県緑自然課...[記事全文

(19)<奥深き吾妻> 急登の頂広がる眺望

【写真】東大巓付近で一休み。越えてきた吾妻の山並みを振り返る。
 コバルトブルーの五色沼を背に家形山の尾根に届くと、この先はニセ烏帽子山、烏帽子山、昭元山、さらに東大巓(てん)と、吾妻連峰の主脈が連なる。樹林の中のきついピークの連続は、家形山までが吾妻山行の軽い序章だったことを登山者に思い知らせる。  登山路は低...[記事全文

(18)<奥深き吾妻> 神秘の輝き魔女の瞳

【写真】一切経山(右奥)の下に広がる五色沼。家形山からは神秘的な色の水面が見える。
 一切経山の頂上を北側に回ると、「魔女の瞳」が薄いもやのベールの下に現れた。結氷による冬の眠りから覚めた五色沼が青く輝いている。  何度も足を運んでいる福島市町庭坂の公務員羽田優子さん(55)は魅力を語る。「一切経山を登るのは苦しいけれど、頂上から見...[記事全文

(17)<奥深き吾妻> 白い噴気火山の息吹

【写真】一切経山の山腹から立ち上る噴気。風になびく白い煙は火の山の呼吸のようにも感じる。
 待望の山開きを迎えた吾妻山。福島市からの入り口となる浄土平には、澄んだ空気や高山植物に代表される美しい自然を求めてハイカー、登山者が目立ち始めた。福島盆地からは吾妻小富士などが見慣れた姿だが、その奥には1,800、1,900メートル級の峰が連なる。...[記事全文

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