~ 磐梯朝日国立公園指定60年 ~ 美景 山と湖

  • Check

(36)<秋あだたら> 紅葉に映える3名瀑

【写真】湯川渓谷の八幡滝。付近は霧降、相恋、三階など大小の滝が連続する。

 安達太良の登山道の近くにはさまざまな滝があり、登山者を迎える。今の季節、ほとばしる水に赤や黄に色づいた木々が趣を添え、登山者の心を引き付ける。
 二本松市の塩沢登山口からは湯川渓谷のせせらぎが聞こえる癒やしの道だ。渓谷に突き出た屛風(びょうぶ)岩に立てば、山肌の所々で紅葉が始まっていた。八幡滝は登山道から20メートルほどそれた場所にある。幅8メートル、高さ15メートル。岩を流れ落ちる水が白く輝く。
 山仲間と訪れていた福島市南矢野目の自営業高石忠雄さん(46)は「緑に包まれた森が登るにつれ、赤や黄色へと変わっていく過程が楽しい。こんなに見事な眺めはなかなかない」と屛風岩からの眺めに目を細めた。
 郡山市の石筵登山口から1.5キロほど入った石筵川には銚子ケ滝がある。300メートルほどの急な階段を下ると、瀑声(ばくせい)が聞こえる。高さ43メートル。一点から流れ落ちた大量の水が直下で岩にぶつかり、銚子のような形をつくる。滝の真下は霧状になった水しぶきと涼風が登山客の顔をなで、ほてった体を冷ましてくれる。
 白糸の滝は、猪苗代町の沼尻スキーを抜けた沼尻登山口の駐車場から歩いて数分の展望台から見ることができる。高さは約50メートル。
 秋に染まり始めた斜面の途中、灰色の険しいがけから音を立てて流れる落ちる様はまるで一幅の絵のよう。目指して訪れた人を十分満足させてくれる。

   文  円谷 真路
  写真 丹治 次男


IP101013TAN000398000_00.jpg【写真】遠い谷底から水音を響かせる白糸の滝。硫黄川、酸川、長瀬川とつながる。


IP101015TAN000426000_00.jpg【写真】石筵川の銚子ケ滝。登山道から急坂を下りて300メートル、迫力ある姿が迫る。


~ 磐梯朝日国立公園指定60年 ~ 美景 山と湖の最新記事

>> 一覧