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里帰りの答礼人形に涙 92歳女性、80年前振り返る

92歳女性、80年前振り返る

人形の記事に思い出をよみがえらせる(右から)八重さんと紀子さん、正秋さん

 昭和2年に日米の平和を願い福島県から米国へ渡った答礼人形「ミス福島」が初めて里帰りするのを受け、当時人形が持っていた手紙を児童代表で朗読した福島市の沼崎八重さん(92)が30日、福島民報社の取材に応じた。沼崎さんは「人形が残っていたと知り、本当にうれしい」と感無量の表情で語った。

 市内の特別養護老人ホームで生活する沼崎さんは、24日付の福島民報でミス福島が残っていたことを知った。記事を壁に掲げ、何度も読み返しては感激の涙を流している。
 手紙をつづった当時は11歳で、「お人形さんたちに仲良くしてほしいと願い、一生懸命に書いた」という。人形の送別会で手紙を朗読した時の思い、級友や教師との思い出などが次々とよみがえっている。
 長男正秋さん(71)と妻紀子さん(67)は「人形の話は昔から何度も聞かされていたので、里帰りすると知った時は驚いた」。趣味の俳句、雑誌に寄せた随筆の中でも人形に触れるほど、八重さんにとってミス福島には特別な思いがある。
 人形は昨年、所有者となった米国の日本人形研究家アラン・ペイト氏(48)によって日本に運び込まれた。答礼人形研究家で元武庫川女子大教授の高岡美知子さん(75)の働き掛けで2月16日から1カ月間、会津若松市の県立博物館に特別展示される。
 外出が難しい八重さんに代わり、正秋さんら家族がカメラを持って会いに行くという。「大切に保存してくれていたと分かっただけでも感激。写真の中だけでの対面となるが、今から待ち遠しい」と胸を躍らせている。

カテゴリー:響く

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