福島県いわき市平の主婦遠藤良子さん(53)が実家の秋田県湯沢市に置いたままだった人形が、全国で322体目の「青い目の人形」と確認された。会津若松市の県立博物館で開催中の「おかえりなさい!ミス福島」展で、県内に残る他の15体の人形とともに2日から展示される。
遠藤さんの祖父母、両親は湯沢市の湯沢東小の住み込みの校務員だった。学校で育った遠藤さんが幼いころ、図工室の奥に1体の洋風の人形があり、先生の「一緒に遊んであげればいい」という許しで、遠藤さんの宝物になった。人形はその後、家族とともに新築した家に移った。
遠藤さんは昭和62年にいわき市に嫁ぐが、その数年前、テレビで昭和初期に日米間の民間外交で米国から贈られた「青い目の人形」の物語を知り、「もしかして、あの人形も」と思うようになった。さらに昨年12月、再びテレビで人形の物語が報道され、実家に連絡して手元に引き取った。写真で専門家に見てもらうと「青い目の人形に間違いない」と確認され、「みやぎ青い目の人形を調査する会」の雫石とも子さんが間に入り、ミス福島展で他の人形と並ぶことになった。
遠藤さんの人形は身に着けていたはずの衣類も、髪の毛もなかったが毛糸の帽子を手作りし、赤ちゃん用の服も着せた。身長は38センチ。雫石さんによると、これまで見つかった中で唯一、オルゴール機能が健在で、背中を押すと「ママー」と泣く。
人形は昭和61年に亡くなった祖母が戦時中、学校関係者に「捨てろ」と言われたのを隠していたのだという。
1日、博物館を訪れた遠藤さんは、雫石さんが人形を他の15体と「こんにちは」と対面させるのを見て感激。「田舎の実家の戸棚に寒いまま置きっぱなしで、ずっと罪悪感を持っていた。他の人形と並ばせることができてホッとしている」と人形を抱き締めた。
322体目の青い目人形 他の人形と会津若松で対面
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