詩人の谷川俊太郎さんは2日までに、福島県いわき市のいわき芸術文化交流館「ALIOS(アリオス)」の第一次オープンに当たり、「アリオスに寄せて」と題した詩を寄せた。
同市内の小学校の校歌を作詞するなどの縁があった谷川さんに、同市が詩の創作を依頼した。寄せられた四編の作品のうち一編は同館の広報誌「アリオスペーパー」で紹介された。三編は8日の第一次オープンを祝う開館記念式典で谷川さん自身が朗読し、披露される。
6月7、8の両日には同館などで谷川さんと現代詩を歌うバンド「Diva」らによる朗読と音楽のコラボレーションライブが開かれる。
アリオスに寄せて
谷川俊太郎
からっぽはすばらしい
なんでも いれることができるから
でもいつまでも ためておかない
またからっぽにして ハコはまつ
あたらしいもの たのしいもの
ハコはいきて こきゅうしている
ハコのなかで ひとはうたう
ハコのなかで ひとはかたる
ハコのなかで ひとはおどる
ハコのなかは そととはちがう
わくわくどきどきはらはらさせる
ハコはいきて こきゅうしている
―「ハコのうた」


