漆塗りガラス器製造の星田工芸所(福島県会津若松市、星田敏夫社長)は17日までに「漆彫刻硝子(ガラス)器」の製造技術を特許申請した。ガラスに会津塗を施し特殊な技法で表面を削り、模様を描く。星田社長と喜多方市のガラス彫刻家佐藤光さんが共同開発した。
星田社長は約10年前からガラスに漆を高温で焼き付ける独特の技術でグラスや酒器などを製造している。佐藤さんはガラスの表面に空気で砂を吹き付け、削り模様を描く「サンドブラスト」と呼ばれる手法でガラス彫刻に取り組んでいる。
1年半前、佐藤さんの作品を見た星田社長が黒や朱の漆を塗ったガラスの表面を削りながら、模様を描く手法を考案。佐藤さんに制作を依頼した。デザインは佐藤さんオリジナルの更紗(さらさ)風の模様。3月に東京で開かれたギフトショーに試験的に出品したところ、業界関係者に好評で注文が相次いでいるという。
佐藤さんは俳優活動をしていたが、ガラス彫刻に魅せられ、埼玉県内の工房などで修業を重ねた。2年前に喜多方市内にガラス彫刻工房を開設した。
現在、コップ、皿、ワイングラス、ぐいのみなどを制作しているが、手作りのため数に限りがある。今後は喜多方に伝わり全国的にも貴重な和服の型紙「会津型」を使った作品に取り組むという。問い合わせは同工芸所 電話0242(22)2647へ。
漆とガラスの芸術融合 製造技術を特許申請
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