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45歳で南米でボランティア 福島の高山さん、教員辞め

福島の高山さん、教員辞め

アルゼンチンでのシニア・ボランティア活動にかける思いを語る高山さん

 今年3月に中学校教員を退職した高山尚之(なおゆき)さん(45)=福島県伊達市出身、福島市太田町在住=は国際協力機構(JICA)で中南米の日系社会の地域発展を支援する「日系社会シニア・ボランティア」として25日、赴任地のアルゼンチンに向かう。教員を辞めて同ボランティアに参加するのは、県内では高山さんが初めて。「自分の持てる力を発揮したい」と話している。
 高山さんは福島高、筑波大卒。昭和61年、鮫川中(鮫川村)に赴任して以来、今年3月までの22年にわたり保健体育科教諭を務めた。この間、平成10年から3年間、在外教育施設派遣としてスペイン・マドリードの日本人学校に勤務した。
 転機が訪れたのはスペインから帰国した翌年の平成14年の秋。渡航前に勤務した野田中(福島市)で、校長を務めていた武藤健さんが病で亡くなった。尊敬する人の訃報(ふほう)に命は永遠ではないことを痛感した。
 「自分はこれから何をしたいのか。どのように生きたいのか」。自問自答を繰り返すうちに海外の教育活動に再び参加したい思いが強まっていった。毎朝4時から2時間の勉強が日課になり、スペイン語検定をはじめ、日本語教師資格検定、小学校教員免許を取得した。昨年11月に日系社会シニア・ボランティアに応募し、今年2月末に派遣内定の通知が届いた。
 両親の健康や帰国後の生活などを考えると不安がよぎった。そんな高山さんを妻のチエミさん(44)が励ました。「やりたいことをやってみようよ」
 活動場所はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスから北に約1000キロ離れたミシオネス州。チエミさんも同行し、2年間の予定で日系人が通う5つの日本語学校を巡回しながら現地の教師が行う授業をサポートし、日本の文化などを教える。
 「現地のニーズを受けて、自分なりの提案をしたい」。地球の反対側で第二の人生がスタートする。

カテゴリー:なるほど

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