来年2月で閉店する福島県会津若松市の中合会津店に勤めていた元店長の宮沢吉英さん(56)は、現在経営する老人施設のヘルパーとして採用しようと、かつての職場の仲間たちを募る。「共に働いた仲間。少しでも生活の支えになりたい」と考え、32年間働いた古巣への恩返しを決断した。
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宮沢さんは西会津町出身。都内の大学を卒業後、昭和52年に中合会津店の前身「会津中合」に就職した。主に営業畑を歩み、会津店の営業部次長、副店長などを歴任。昨年3月に店長で退職した。
54歳で一線を退き、福祉の世界に入った。介護福祉士になった長女絵梨子さん(27)の影響だ。中合時代から福祉に関心を寄せ、自ら出資して老人ホームを建設した。中合退職後に施設を運営する有限会社の社長に就任。介護ヘルパー二級を取得し、第二の人生をスタートさせた。
中合会津店の閉店を知って、共に働いた社員やパート従業員ら約210人の顔が頭に思い浮かんだ。閉店へのさみしさに加え、やりきれない思いでいっぱいだった。「家庭を持つ女性は単身赴任ができない」「家庭の足しにと働くパート従業員の生活をどう支えるか」。重くのしかかる課題への解決策を自分なりに探ってきた。
一方、老人ホーム事業は軌道に乗り、来春までに増築できる見通しになった。定員を9人から16人に増やす。現在の9人の職員では手が行き届かなくなる。「そうだ、中合の退職者から職員を募ろう」。気心知れた仲間を迎え入れるための決断は早かった。
採用人数は3人程度で、年齢性別は問わない。ヘルパーの資格を取ってもらい、主に老人ホームで働いてもらうつもりだ。宮沢さんは「できることは小さいが、中合で働いた仲間に希望を与えたい」と話している。
中合会津店の山口裕店長(55)は「仲間から声が掛かるのはうれしい」と歓迎している。
退職者からヘルパー募集 老人施設経営の元中合会津店長
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