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88年ぶり自作の和歌と対面 105歳の井村さん、故郷の会津若松で感涙

88年ぶりに自作の和歌と対面した井村さん(左)。中央は花井校長、右は畑同窓会長

 戊辰戦争で戦死した同胞の埋葬に尽くした会津藩士・町野主水の孫で105歳の井村百合子さん(東京都)が7日、福島県会津若松市の葵高で88年前の卒業時に自ら制作した和歌と対面した。井村さんは「侍の子は涙を見せてはいけないと育てられたのだけれど...」と言いながら、目を潤ませていた。
 井村さんは大正10年に旧会津高等女学校を卒業した同窓生。和歌は昨年の創立100周年の際に整理していた資料の中から見つかった。卒業生の秀作集の1冊で、井村さんの歌もあった。秩父宮妃勢津子さま生誕100年記念式典に出席するため会津を訪れた井村さんを学校と同窓会が母校に招いた。
 和歌は達筆な毛筆で「業(わざ)終へて うれしさよりも師の君と 別れまつるが かなしかりけり」と書かれている。卒業後に上京する井村さんにとって忘れられない歌で、秀作集を食い入るように見つめていた。
 花井宣明校長、畑洋子同窓会長らも同席し、毛筆で受けていた当時の授業の様子などを井村さんから聞いた。井村さんは「びっくりして、ただただ恐縮するばかり。皆さんの熱意が本当にありがたい」と感謝していた。
 同校では大正時代に描かれた絵の秀作集も見つかっており、今後、追跡調査することも検討している。

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