戦国時代に活躍した沼沢出雲守実通の家臣の子孫らが江戸時代中期の宝暦4(1754)年に署名した連判状が2日から福島県会津若松市の県立博物館で公開され、時を超えた主従のきずなを示す資料として注目を集めている。昨春、白河市の所有者が博物館に寄託した。初めての一般公開で、展示は26日まで。
沼沢氏は伊北・金山谷(現在の金山町)の領主で、近世になると、会津藩主に仕えた。連判状は出雲守の家臣の末裔(まつえい)たちが、先代以来の主従の関係をあらためて確認し、その証しとして署名押印した古文書。
連判状の長さは13メートルに及び、家臣約300人の名前と、1人1人違った形のはんこが押されている。居住地は金山谷だけでなく、会津や越後、江戸にも及んでいる。出雲守の時代から200年近くが経過しても、主従のきずなが強く残っていたことが分かるという。
もともとは現在の会津若松市東栄町にあった沼沢家の屋敷に保管されていた。約140年前の戊辰戦争で紛失。戦火で燃えてしまったと考えられていた。昭和54年に白河市の民家で発見され、個人が保存していた。
2日には「沼沢出雲を偲ぶ会」の会員や金山町の関係者ら約50人が見学に訪れた。偲ぶ会の五ノ井良人会長は「初めて連判状を見た時には武者震いがした。主従の団結力やきずなの強さに驚かされる」と話した。
沼沢氏家臣連判状公開、主従のきずな示す
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