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新入社員と復興の夢 原町のシマ商会、困難越え大卒9人採用

会社での活躍を誓う入社内定者。中央は島社長

 自動車リサイクルの福島県南相馬市原町区のシマ商会は3日、大卒9人の入社内定式を行った。東日本大震災と東京電力第一原発事故に見舞われ、同社の社屋は原発事故の警戒区域からわずか100メートル外側に。入社予定者5人のうち4人が辞退、社員も一時50人が避難したが、地道に努力を重ね、内定式を迎えた。島一社長は「新入社員は社の宝。しっかり育て、ビジネスで復興に貢献したい」と誓っている。
 内定式では島社長、島一樹副社長、門馬加奈子常務があいさつ、男性7人、女性2人の内定者が一人一人決意を述べた。早速2日間の自己啓発の研修に入った。
 同社は今後、高卒も10人程度を採用する予定で、採用はこれまで最多になる見込み。来春からは震災前の社員200人体制に戻る。
 唯一の県内出身者の佐藤涼太さん(22)=福島市出身、石巻専修大経営学部=は、宮城県石巻市のアパートの1階が津波で浸水した。避難所になった大学でボランティアもした。「日本を復興し、福島の環境改善の象徴となる会社で頑張りたい」と目を輝かせた。
 同社はすぐそばの住宅が津波で被災したが、社屋は被害を免れた。電気などのインフラが復旧するまで約3カ月は、新潟県見附市で営業した。島社長は「会社が残ったのは奇跡的で、放射線量も毎時0.12マイクロシーベルトと低い。頑張りたい」と話している。

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