ホッとニュース

  • Check

「夫婦展」鎮魂の思い込め 平成26年9月15日まで原町で 日本画と陶芸

再会を喜び合う(右から)鈴木晴嵐さん、靖将さん、菅野啓明さん、幾代さん

 絵の題材にしてきた万葉集の縁で、平成24年から南相馬市で展示会を開いてきた大津市の日本画家鈴木靖将(やすまさ)さん(70)と、陶芸家鈴木晴嵐(せいらん)さん(60)夫妻による「祈りと出会い展」が平成26年9月9日、南相馬市原町区の銘醸館で始まった。平成26年9月15日まで。11日には鎮魂の思いを込め、会場敷地に2100本のキャンドルをともす。
 鈴木さんは、万葉集で「みちのくの真野の草原(かやはら)遠けども-」と歌われた南相馬市鹿島区がある相馬地方が、震災と原発事故によって過酷な現実の中にあることに心を痛め24年3月、最初の展示会を同市で開いた。昨年と今回は、展示会を通して心通じた地元市民が実行委員会をつくって主催してくれた。
 今回は童話作家新美南吉の生誕100年に際して依頼された絵本の原画や万葉集にまつわる靖将さんの作品と、晴嵐さんの陶芸作品合わせて約210点が並んだ。昨年好評だった似顔絵描きも行う。色紙300枚を用意。「最初はみんな照れくさがっていたが、後からは行列ができた。気軽に来てほしい」と靖将さんは言う。
 最初の展示会で鈴木さん夫妻と出会い、名古屋市に一時避難していてこの7月に原町区に戻った菅野啓明さん(69)、幾代さん(65)夫妻は、初日から会場準備などを手伝った。11日のイベントでは笛と箏(そう)の演奏を披露することにしている。
 菅野さん夫妻は「3年が経過し、ボランティアや支援者との交流にも複雑な心理が働くこともある。鈴木さんとは温かい心のつながりが続いていることがありがたい」と語る。
 11日は南相馬市に咲いた菜の花の油を利用したキャンドルを午後4時ごろから点灯する。日本唱歌の演奏、新美南吉の絵本の読み聞かせなども行う。

カテゴリー:響く

ホッとニュースの最新記事

>> 一覧