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地域の宝 児童見守る

児童のため交通整理をする長谷川巡査部長(左)

 「おはようございます」。子どもたちの元気な声が響く。福島県喜多方署塩川駐在所の長谷川弘行巡査部長(59)が笑顔を返す。
 赴任して3年。出勤前に登校する駒形小児童を見守ってきた。雪で足元が滑りやすい冬は、転ばないよう特に気を配る。学校生活を楽しく送ってほしいと願う。
 来春、定年退職を迎える。「県民に支えてもらった警察官人生。恩返ししなければ」
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 南相馬署に勤務していた平成23年3月11日午前、喜多方署への異動の内示を受けた。その後、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が発生。混乱する管内が気に掛かったが、5月に着任した。
 喜多方市は初めての勤務地。早く慣れたい一心で、車を走らせた。狭い路地、横断歩道のない道路、見通しの悪いカーブ...。危険箇所が多いことに気付いた。以来、ほぼ毎朝、児童の列に寄り添い通学路を一緒に歩く。「復興を担う子どもは地域の宝だ」。震災の経験が、そんな思いを一層強くさせた。
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 先月、署長賞誉を受けた。周辺住民から感謝の声が次々と同署に寄せられたためだ。定年後の第二の人生は決めていない。
 「子どもの安全は必ず守る」と、ランドセルの集団に目をやった。

カテゴリー:響く

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