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「現代の名工」に県内から2人 厚労省が発表

手斧(ちょうな)を手にする増子さん

 ものづくりで国内最高水準の技を持つ匠(たくみ)をたたえる平成27年度の「現代の名工」に、福島県から建築大工の増子則雄さん(67)=郡山市富久山町久保田字我妻117の1、増子建築工業=と、建築板金工の宇佐見進さん(64)=いわき市平下平窪字笹ノ田89、宇佐見建設板金工業=が選ばれた。厚生労働省が発表した。
 表彰式が9日、東京都新宿区のリーガロイヤルホテル東京で行われ、2人に表彰状などが贈られた。
 表彰は昭和42年度に始まり、平成27年度で49回目。今回を含めこれまで5887人が受賞し、このうち県内からは103人が栄誉に輝いている。


■先人の知恵継承 増子 則雄さん(67) 建築大工(郡山)
 神社、仏閣を思わせる伝統的な日本建築の家屋を造り続けている。屋根の軒反り、化粧垂木、入り母屋などの技に優れ、重厚な外観と美しさに定評がある。
 郡山市出身。西田中卒。幼い時から大工に憧れ15歳で弟子入りした。18歳で家を一軒建てられるようになり20代で独立した。
 日本建築に引かれ、神社などを見て、研究した。原木選びからこだわり、ヒノキ、ケヤキなど木の特性を生かした気候風土に合った家を建てる。
 社内に職業能力開発校を開き、後進の育成に尽くしている。「先人の知恵が詰まった日本建築を受け継いでいく」と誓う。

■後進指導に意欲 宇佐見 進さん(64) 建築板金工(いわき)
 日本古来の神社仏閣の銅板屋根ぶきを得意とする。温暖差による銅板の伸縮を計算する巧みな技は、長年の経験と京都や長野などで先人の仕事を見て回り、独学で身に付けた。
 「職人は死ぬまで勉強。依頼主に喜ばれるよう、真面目で丁寧な仕事を心掛けたい」と決意を新たにする。
 いわき市出身。桶売中卒業後、昼は市内の板金会社で働き、夜は職業訓練校で技術を磨いた。25歳で独立し、宇佐見建設板金工業を設立した。
 県板金工業組合理事長、市技能職団体連絡協議会長を務める。「職人の素晴らしさを伝えたい」と後進の指導にも意欲的だ。

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