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山川健次郎の日記手帳発見 会津藩出身東大などで総長

九州の学校を視察して回った様子などをつづった山川健次郎直筆の手帳

 会津藩出身で東大や九州大(旧九州帝大)の総長などを務めた山川健次郎が記した直筆の日記手帳が新たに発見された。初代総裁を務めた九州工大(旧私立明治専門学校)開校前に、九州の各地を訪れ学校を視察した様子などが記されている。専門家は山川の地方教育への情熱を伝える貴重な資料とみている。
 手帳は、山川を研究している青山学院大准教授の小宮京(ひとし)さんと秋田大講師の中沢俊輔さんの2人が昨年2月に遺族宅で見つけた。明治40年から42年までの4回の旅などを約200ページにわたり詳細につづっている。
 特に40年の九州旅行では、2カ月間で福岡、熊本、長崎、佐賀、鹿児島の5県を訪問。各地の学校を視察し、地方の中等・専門教育機関の重要性を記している。長崎高等商業学校では、学びたい若者が多いため生徒の定員を増やすよう予算を求めたいとする校長の提案に「目下専門教育機関欠乏し居れば是非決行し度ものなり(専門教育機関が足りていないので決行しなさい)」と賛同している。
 西郷隆盛と大久保利通の出生地も訪れ、「頗(すこぶ)る少なる屋敷」とあまりの小ささに驚いた様子を記載している。
 山川の手帳の発見は2度目の東大総長を務めた大正2~9年に書かれたものに次いで2例目。中沢さんらは「地方の教育機関を重視する山川先生の教育観を感じ取れる」と話す。
 このほか、山川の演説や原稿などをまとめた「男爵山川先生遺稿」(昭和12年発行)に未収の遺稿7冊が発見された。会津関係の原稿も約20点収録されている。会津若松市の山川健次郎顕彰会の森武久事務局長は「白虎隊士から育った会津の偉人。広く伝わるきっかけになるといい」と期待している。

カテゴリー:なるほど

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