ホッとニュース

  • Check

稲作に"女子力"「イメージ変えたい」 あだたらドリームアグリ社員 古川さん、斎藤さん

田植えに向けて作業に励む古川さん(左)と斎藤さん

 大玉村の農業生産法人あだたらドリームアグリで働く古川沙織さん(38)=同村大山=と斎藤恵美さん(33)=同=は人生で初めてのコメ作りに挑戦している。農業経験は法人が設立された平成27年10月からの約半年。先輩の知識や経験に学ぶ日々だが、大きな目標がある。「女性の力で農業のイメージを変えたい」。地道な作業にも力が湧いてくる。

 青々とした苗がすくすくと育つビニールハウス。2人は5月に本格化する田植えに向け、手入れに励んでいる。発芽した種もみと土が詰まったプラスチックの箱を次々と並べる。根気と体力がいるが、2人は緑色に輝く水田を思い浮かべながら「おいしいお米になって」と願いを込めて作業を進めている。
 古川さんは村内のコメ農家に生まれた。安達高を卒業後に医療事務職に就き、15年ほど勤めた。その間に結婚し4人の子どもの母になった。それでも農業への興味をずっと持ち続けていた。斎藤さんは三春町出身。東京の専門学校を卒業後、本宮市で栄養士をしていた時に村民の夫と結婚して村に嫁いだ。2人の子どもを育てながら夫の実家のコメ作りへの関心が高まった。
 あだたらドリームアグリは、村内にあった谷地集落営農組合のメンバーで設立した。農家の後継者問題解消などを目指し、大規模生産によるコスト削減、地域ブランド確立などを目指している。古川さんの実父伊藤一男さん(62)が専務、斎藤さんの夫の父斎藤真治さん(66)が社長を務める縁にも後押しされた。
 2人とも子育てに追われているが、これまでよりも融通が利く部分もある。古川さんは「周囲が理解してくれるので大変助かる」と感謝している。
 斎藤さんはフェイスブックなど会員制交流サイト(SNS)での法人の情報発信に取り組んでいる。「農業の楽しさをみんなに伝えたい。将来は小学生の農業体験を企画したい」と意欲的だ。社長の斎藤さんは「2人の就農を担い手育成の弾みにしたい。後に続く女性が出てきてくれれば」と期待している。

カテゴリー:なるほど

ホッとニュースの最新記事

>> 一覧