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2カ月前倒し 就職面接6月1日解禁 企業苦心 選考早め、大手流出防ぐ

 来春卒業予定の大学4年生らを対象とした企業の選考活動が6月1日に解禁となる。経団連の採用指針見直しで、昨年より面接・試験開始時期が2カ月早まった結果、優秀な人材を確保しようとさらに早く内定を出す企業も出ている。一方、内定を得ていない多くの学生は気をもみながら希望企業の就職を目指し就活の本番を迎える。

 県内のある小売業者は経団連が示す6月より3カ月早い3月に面接・選考を始めた。内定を出した後も学生に自社の魅力や将来展望などを丁寧に説明している。
 昨年の採用で内定者が大手企業の内定を得た後に辞退するケースが相次いだためだ。本来、解禁日より前に選考するのはルール違反だが、担当者は「優秀な人材の獲得競争は年々激しくなっており、やむを得ない」と事情を明かす。
 福島労働局によると、今年の選考活動解禁が昨年の8月より2カ月前倒しとなったため、県内企業の多くが早めの採用活動を意識しているという。
 対応も柔軟になっている。別の小売業者は採用説明会の際、仕事のやりがいや誇りなどを時間を割いて説明している。昨年は内定者の辞退で2次募集を強いられた。採用担当者は「辞退防止には仕事の魅力を発信するしかない。内定者からの相談や問い合わせにも対応していく」と語る。
 県内で飲食業を展開する企業は説明会の開催回数を例年より2~3割増やした。多くの学生と接触するようにして、大手が内定を出す6月以降にも説明会を開く考えだ。担当者は「日程変更で学生の動きが例年以上に読めない。学生も不安だろう。学生の目線を大切にしたい」と強調している。


■学生苦闘 準備期間短縮、内定へ全力
 「企業について調べる時間が足りない」。福島大行政政策学類4年の大下悠佳(ゆか)さん(21)は落ち着かない日々が続く。
 大下さんは3年の秋から就職活動の準備を本格的に始めた。志望企業の社風や求める人物像をつかむよう努めてきた。しかし、経団連が2年連続で採用指針を見直した影響で、当初考えていたより企業研究や面接準備ができなかった。
 不安を抱きながら1日の採用選考解禁を迎えるが「必ず希望の企業に入る」と前を向く。
 福島市出身で仙台市の東北学院大教養学部4年柿木(かきのき)駿さん(21)は高校教諭と会社員を併願している。
 採用日程の変更で教育実習と民間企業の選考時期が重なり、就職活動を中断せざるを得ない状況だ。「乗り遅れている感があるが、自分のやってきたことを信じて焦らず取り組みたい」と話している。

※採用活動日程 経団連が定めている。平成27年卒の就職活動では企業説明会解禁が大学3年の12月、面接などの選考活動解禁は大学4年の4月だった。28年卒では説明会解禁が3年の3月、選考活動解禁が4年の8月に変更となった。今季の29年卒説明会解禁は昨季と変わらず、選考活動解禁が4年の6月に前倒しとなった。

カテゴリー:びっくり

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