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新地高生が駅カフェ 古里復興に花添える

ワッフルの試作に取り組む浜野さん(左から2人目)ら生徒

 新地町の新地高生徒会は12月10日のJR常磐線相馬-浜吉田(宮城県亘理町)駅間の再開通に合わせ10、11両日、新たに整備される新地駅前広場に駅カフェを設ける。震災が起きた毎月11日に「一日限定店」で開く計画。生徒や住民のかけがえのない足の復活に花を添えるとともに震災の記憶の風化を防ぎ、新たな古里づくりを後押しする。
 駅カフェの売り物は生徒会のメンバーが力を合わせて6月から試作を続けてきたワッフルだ。外はさくさく、中はふっくらで味わい深い。計画の中心を担っている生徒会長の浜野航大さん(18)=3年=は「みんなにきっと気に入ってもらえるはず」と胸を張った。
 東日本大震災時は宮城県亘理町在住で小学6年生だった。震災で父の実家がある新地町に転居した。常磐線は新地町に向かう時に利用した親しみのある路線だった。再開通は復興を肌で感じられる動き。みんなで盛り上げたい-。生徒会の仲間も身近な鉄道の再開を盛り上げようと意気投合した。
 気になったのが記憶の風化だった。発生から6年目に入り、震災の記憶が薄れてしまうのではないかとの懸念の声を耳にする。毎月の節目の日に復興のシンボルとなる新地駅に集える場所をつくろうと意見を交わしながら準備を進めた。「電車を降りて気軽に立ち寄ってもらいたい。そして街の復興の動きを肌で感じてもらいながら震災を思い出してほしい」と期待した。
 来春に卒業する仲間は帰省の足などで再び常磐線にお世話になる。「鉄路の再開とともに街の復興も加速してほしい」。仲間共通の願いだ。

■来年以降、月1回開催 11月30日に試食会

 駅カフェは来年1月以降も継続して毎月11日前後に開催する予定。生徒会が中心となり、学校を挙げた恒例行事に育み、地域のにぎわいを演出する。江尻雅彦校長は「ワッフルが町の新たな名物になるよう学校も応援していきたい」と話した。
 10、11両日とも午前10時から正午までと、午後1時から同4時まで開店する。ワッフルは両日とも150個程度準備し、無料で振る舞う。コーヒーやココアも提供する。
 開催を前に30日午後4時頃から町役場駐車場でワッフルの試食会を開く。誰でも参加できる。
 駅カフェは震災後のまちづくりを考えている地元のNPO法人「みらいと」と連携して開設する。みらいとは10、11両日に駅前広場で約600のキャンドルをともして震災の犠牲者を追悼する。点灯時間は午後4時半から同8時(11日は午後7時半)まで。NPOの目黒博樹理事長(43)は「駅前から消えた人の流れや日常生活を取り戻したい」と語った。

カテゴリー:なるほど

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