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飯舘中生 復興探る 3班が学習成果発表

帰村をテーマにしたドラマで飯舘村への思いを表現する生徒

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が一部を除き来年3月末に解除される飯舘村の飯舘中の生徒は12月18日、福島市飯野町の仮設校舎で村の復興を考える「ふるさと学習」の発表会を開いた。全校生徒88人が「ドラマ」「ディベート」「ものづくり」の3班に分かれ4月から取り組んできた成果を披露した。

■ドラマ 帰村巡る葛藤描く

 ドラマ班は発表会で帰村を巡る家族の葛藤を表現した。息子夫婦、孫と村外に避難する高齢夫婦が悩んだ末に帰還を決める内容だ。「(孫の)奈々が大きくなった時に住みたい場所にするんだ」。数年後に家族5人が再び村内で生活する結末に、震災前の暮らしを取り戻す願いを託した。
 生徒は仮設住宅や避難先で畜産、花卉(かき)栽培を続ける農家らを取材し、避難指示解除を前に揺れる村民の声を集めた。ナレーションを担当した庄司優花さん(3年)は「重い決断をして動きだす村民の気持ちを表現できた。中学生でも復興の力になれると感じてほしい」と充実した表情を見せた。

■ディベート 学校統合テーマ

 ディベート班は「草野・飯樋・臼石小の3校を統合すべきか」をテーマに討論した。
 3校は東日本大震災後、川俣町の合同仮設小で一緒に学んでいる。人数を増やしグループ学習を充実させると主張する賛成側と、少人数での個別指導に力を入れるべきとする否定側に分かれ意見を交わした。村教委のアンケートの結果などを提示しながら建設的な議論を進めた。
 肯定側に立った佐藤柊哉(しゅうや)さん(3年)は「自分で興味を持って資料を集めるうち飯舘の今後を考えるようになった」と村づくりへの高い関心を示した。

■ものづくり 村民歌展示物披露

 ものづくり班は村民歌を記した板状のレリーフを披露した。1~3年生が協力し、彫刻刀で一文字ずつ丁寧に掘った。村交流センター「ふれ愛館」に飾られる予定。寺島千尋さん(3年)は「村民が歌を口ずさみ、村外の人が村の魅力を知る展示物になってほしい」と願った。
 「いいたての味レシピ集」を作った生徒は、ジャガイモをふかしてみそであえた郷土料理「みそいびり」を生徒らに振る舞った。

カテゴリー:響く

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