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会津から第九の故郷へ 3月、ドイツの「日本初演プレ100年」参加 高橋乃愛さん、加藤咲希さん(葵高)

ドイツ公演会に向けて意気込む高橋さん(左)と加藤さん

 ベートーベンの交響曲第九番が国内で初めて演奏されて100周年となる平成30年に向け、会津で盛り上げの機運が高まっている。ベートーベンの故郷・ドイツで29年3月に催されるプレ100周年里帰り公演会に、会津若松市の葵高の生徒2人と会津第九の会から約20人が参加し、友愛の精神と福島の現状を発信する。南会津でも第九の会が発足し、12月24日に初の主催公演を開催する。

 ドイツ公演に参加する葵高の生徒は合唱部長の高橋乃愛さん(16)と学生指揮の加藤咲希さん(17)の2年生。福島民報社が創刊125周年記念事業として派遣し、「うつくしま復興特別大使」を委嘱する。
 偉大な音楽遺産である「第九」の素晴らしさを再認識し、第一次世界大戦時に鳴門市にあった板東俘虜(ふりょ)収容所長としてドイツ人捕虜を人道的に扱い、国内で第九初演に導いた会津若松市出身の松江豊寿が日本に根付かせた功績やドイツとの友好、友愛の精神を学ぶ。復興大使として東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から6年を迎える本県の復興へ向かう姿を音楽を通して伝える。
 2人とも海外は初めてで、期待に胸を膨らませている。高橋さんはドイツの第九愛好家らとの交流を楽しみにしている。「流行の作曲家や主流の歌唱方法を聞いてみたい」と話す。原発事故の風評には「歌を通してつながり、福島は心配ないことを発信したい」と意気込んでいる。
 加藤さんは「ドイツで歌うことによって長い歴史のつながりを肌で感じてきたい」と言葉を弾ませる。松江が育った会津の歴史や文化を紹介したいと考えている。将来は教職員を目指しており、ドイツの教育にも触れたいと目を輝かせている。
 一緒に参加する会津第九の会の小沢久美子事務局長(61)は「会津からドイツの里帰り公演に出演するのは初めて。歴史に思いをはせながら楽しみたい」と語った。
 公演会には日本から約120人、中国から約40人、アメリカから約20人が参加する予定。3月11日にリューネブルク市で公演し、各国の参加者やドイツ人捕虜の子孫と交流する。

■南会津第九の会24日、初の自主公演
 南会津第九の会が主催する初の公演は12月24日午後2時から南会津町の御蔵入交流館で催す。第九の初演100周年に向け、オーケストラとともに約100人が合唱を繰り広げる。
 会発足のきっかけは3年前の御蔵入交流館開館10周年記念演奏会で行われた第九の合唱。「歌う感動をもう一度」と地元の合唱団体を中心に集まった。初公演には南会津地方の中学生から70代までの60人以上が出演。会津若松市の会津第九の会からも30人近くが応援参加する。
 今後は3年に一度の定期公演化を目指す。会津第九の会が3年に一度演奏会を開いており、南会津でも年をずらして催す。南会津第九の会の荒川美和子会長(73)は「南会津からも第九の輪を広げたい」と意欲を語る。

■松江豊寿銅像建立へ 資金集め始まる
 徳島県鳴門市の松江豊寿銅像建立実行委員会は今月から、鳴門市ドイツ館敷地内に松江の銅像を建立するためインターネットのクラウドファンディングで資金を募っている。
 来年3月15日まで実施し、目標は200万円。銅像の建立は、板東俘虜収容所長として日独友好の礎を築き、後に若松市長も務めた松江の功績を広く後世に伝えようと平成30年までの完成を目指す。
 問い合わせは鳴門市戦略企画課 電話088(684)1120へ。

■郡山の管弦楽団と共演
 郡山市のアマデウス室内管弦楽団が演奏する。地元中学生の合唱もある。入場料1500円。高校生以下は無料だが整理券が必要。問い合わせは御蔵入交流館 電話0241(62)6311へ。

カテゴリー:響く

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