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「小高に元気届ける」 郡女大付高バレー部橋本菜々さん(2年) 原発事故避難乗り越え全国へ

夢の舞台で活躍を誓う(右から)橋本さん、菅野さん、赤石沢さん

 「古里に元気を届ける」との決意を胸に、夢の舞台に向かう-。来年1月の全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)に出場する郡山市の郡山女子大付高バレー部。同校の橋本菜々さん(17)=2年=は、東京電力福島第一原発事故で南相馬市小高区の自宅から避難する。苦労を乗り越え、仲間と共に県代表として全国大会出場権をつかんだ。避難する仲間のためにも活躍を誓う。
 郡山女子大付高バレー部が前回、春高バレーに出場した平成26年、東京体育館で行われた試合を、東京で避難生活を送っていた中学2年の橋本さんは観戦した。
 床に落ちそうなボールを拾い、必死に仲間につないでいた。強豪相手に粘り強く戦う部員の姿に憧れ、勇気をもらった。このチームで自分もいつか同じコートに立ちたいと思った。福島に戻って郡山女子大付高に進学しようと決めた。慣れない東京での生活にふさぎ込みがちだったが、目標ができると、自然と力がわいてきた。
 全国の切符を勝ち取った今年の県大会決勝の試合会場には、南相馬市時代のバレーボール仲間が応援に駆け付けてくれた。「今は離ればなれでも、見守ってくれる人がいる」。みんなの思いを背中に受けて戦った。
 同じ部員の中でも赤石沢琴海さん(18)=3年、田村市都路町から避難=、菅野日菜さん(17)=2年、南相馬市小高区から避難=ら、避難生活を経験している同じ境遇の仲間に出会った。
 同校への進学を決心したあの日から3年。ようやく夢が実現する。「自分の姿を見て、勇気づけられる人がいたらうれしい」。目標を与えてくれ、前を向かせてくれた東京体育館のコートに今度は自分が立つ。

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