ホッとニュース

  • Check

小名浜の魅力伝える いわきデイクルーズの鈴木さん

遊覧船の前で故郷への思いを語る鈴木社長

 新たな年の始まりに、希望を乗せて船出する。
 いわき市の小名浜港で遊覧船を運航するいわきデイクルーズ社長の鈴木秀夫さん(64)は、元旦に催す初日の出クルーズの準備を進めている。毎年、家族の幸せとともに復興を願い、東日本大震災の犠牲者の冥福を祈る乗客を目にしてきた。海を見つめる人のさまざまな思いに、ずっと寄り添っていたいと誓う。
 小名浜に生まれ、砂浜で遊びながら成長した。産業港として発展する様子を間近に見て、海に関わる仕事を選んだ。
 津波で愛する港が被災した姿に絶望を感じたが、再興を目指す街の機運に後押しされ震災翌年に事業を再開した。集客数はいまだ震災前の6割程度だが、復旧が進む古里の風景を海から眺めてもらおうと運航を続けている。
 初日の出クルーズなど催しの際には自らが船に乗り、マイクを握って港湾内を案内している。港の模型を前に、震災当時の様子を伝える語り部の活動も行っている。真剣に耳を傾けてくれる乗客の姿に、やりがいを覚えるという。
 「小名浜の港はこんな立派なんだと、多くの人に伝えたいんだ」。故郷を思う強い気持ちが活動を支えている。

カテゴリー:響く

ホッとニュースの最新記事

>> 一覧