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手携え特産品づくり 坂下の若手農業者有志と障害者

障害者と共に農作物の生産拡大に挑む新国さん。雪の下にはニンニクの芽がしっかりと育っている

 会津坂下町の若手認定農業者有志でつくる「未来工房ここぱる」は障害者と手を携えて農作物の生産拡大を目指す取り組みを始めた。第1弾としてジャンボニンニクの栽培を共同で開始し、将来的に町の新たな特産品とする構想を描く。農作業現場の人手不足を解消するとともに障害者の雇用機会をつくり、両者の所得向上につなげる。

 一面が銀世界となった町内牛川の田園地帯の一角。50センチ以上積もった雪を掘り起こすと、ニンニクの青々とした芽がひょっこりと顔を出す。未来工房ここぱる代表の新国竜太郎さん(39)は「障害者の皆さんが植えてくれた種がしっかりと育っている。雪解け後に作業を再開したい」と笑顔を見せる。
 未来工房は新国さんら30代の町認定農業者会青年部員4人で平成27年に結成した。部員の1人が栽培していたジャンボニンニクが25年の首都圏での販売促進活動で飛ぶように売れたのがきっかけだった。
 4人で27年度に18アールの畑で生産し、約60万円を売り上げた。しかし、それぞれに水稲や果樹など主力作物を抱えており、とても手が足りなかった。これでは活動を広げられない。働き手を探していたところ、町から農作業に障害者が関わる「農福連携」の提案を受けた。
 町内の障害者作業所のゆうゆうハウスと自立サポートセンター桜に話を持ちかけると快く応じてくれた。作業所にとっても、農作業は室内作業よりも高い賃金を得られる好条件の仕事だった。
 未来工房は昨年10月に初仕事としてジャンボニンニクなど2種類のニンニクの種を植える作業を依頼した。畑は前年の2倍に当たる35アールに広げた。新国さんは手際よく確実に作業をこなす障害者の姿に、今後も継続的に任せられると思った。「障害者と仕事をしたのは初めてだったが作業の早さに驚いた。ぜひ他の作業もお願いしたい」と雇用拡大に意欲的だ。
 ニンニク畑では4月に除草作業、6月には約1万個の収穫を依頼する予定だ。収穫したニンニクを熟成させる「黒ニンニク」への加工を考えており、加工作業や袋詰めなど委託の幅を増やしていく。新たに落花生の栽培にも取り組む計画だ。
 町障がい者地域自立支援協議会就労・地域生活支援部会の小椋厚子部会長(52)は「障害者が農作業に携わることで気持ちが明るくなっている。仕事のやりがいを感じるとともに、地域の人と交流する機会にもなる」と歓迎している。

カテゴリー:響く

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